【ルーツVol.9】職業:NPO法人理事長 /新田 昌恵

By | 2018年1月16日

教えたいママ、学びたいママ、運営するママの3者が支えあい、活動を続けるママサークル「マミー・クリスタル」。大阪府摂津市という限られた活動範囲にも関わらず、現在登録ユーザー700名を超えるこの組織を立ち上げたのは、摂津市在住・二児の母、新田昌恵さんだ。現在は、“What’s SETTSUを、That’s SETTSUに”というテーマを掲げ、摂津市の街おこしに取り組むNPO法人「摂津まるごとプロジェクト」の理事長を務める彼女。今回は日々精力的に活動する、新田さんのルーツを辿ってみました。

我ながら驚くほど、冷めた子供だった

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松本|確か、新田さんと私がお知り合いになれたのって、
オヤノミカタ松井さんのご紹介がキッカケでしたよね?

新田|そうですね、昨年(2017)の夏くらい?でしたかね。

松本|お会いしてお話し聞いているうちに、すごいアグレッシブな人がいるんだなって。驚いた記憶があります(笑 子供の頃から、新しいことをやりたい人だったんですか?

新田|あー!そこ(子ども時代の話)から、インタビューしますか!
いやー…マミー・クリスタルとか、摂津まるごとプロジェクトのスタートアップについてはよく回答しているので、そこから聞かれるかと心の準備してましたが…。
油断してました(笑

松本|すいません(笑)

新田|私ね、実はほとんど記憶がないんですよ、小学5年生以前の記憶が。
ちょうどその頃引っ越しをしてて、悪い事して怒られた記憶だけしかない(笑

松本|結構やんちゃな子だったんですか?

新田|暴れるとかそういうんじゃなくて、毒吐くというか。そういう子だったんです。
どこか冷めてて、冷静にぽろっと冷たい言葉を言ってしまうような子。みんながセーラームーンの話をしてても1人だけ覚めていた記憶があります。友達には一線ひいて付き合っていました(笑。

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でもそれじゃいかんのだろうなーと、子どもながらに考え出してた頃に、同じ地域の中で転校したんです。でも、それをきっかけに新しいあだ名がついたり、友達が増えたりして。
転校前はひとりでいることが多かったんですが、「あぁみんなといると楽しいんだな」って、気づいたんですよね。そこからですね、みんなと遊ぶようになったのは。
中学・高校もバスケ部に入部して、活発な少女に生まれ変わりました。バスケをしたことで自信がついたのかもしれませんね、学校の成績も一緒に伸びていきました。

大学に見切りをつけ、歌手を目指した10代。
上京直前の妊娠発覚

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松本|高校卒業後は、大学に進学を?

新田|はい。でもすぐやめたんです。高校は英語専門の進学校に通っていて、当然自分も大学に進学するもんだと思い込んでたんですけど、親から「学費、貯金してないよ」って、ある日突然言われまして(笑。ああ、そういうもんなんだ、と。びっくりしたんですがも、そこから必死でバイトしてお金稼いでました。

松本|それだけ一生懸命働いたのに、すぐやめたのはどうして?

新田|入った学科がフランス語学科だったんですけど、「これ、将来に生きてくるのかな」って、疑問に思い始めたんですよね。通学も片道だけで1時間半ぐらいかかるし、夜はもちろんバイトしてるから睡眠時間もままならない。でも働かないと学費払えないから働かざるを得なくて。
入学して1年は頑張ったんですけど、これはもう無理だな、と。大学行けば行くほど、それだけ借金がかさむ訳だし。これだけ頑張って働いたお金を、つぎ込むだけの意味はないな、って思った瞬間、辞める決意をしました。それだけ金額も大きかったですからね。友達にもめっちゃ引き止められたんですけど、辞めるって決めました。入るって決めたのも自分だし、やめるって決めたの自分ならいいか、って。

松本|わー。。めっちゃいい経験してますよね。普通、若いうちからそんなにお金の大切さを痛感出来る状況ってなかなかない。

新田|働くこと自体は好きだったんですけどね。バイトも20種類以上はしましたよ。全部接客業。人と接する仕事は、面白かったんです、直に感謝の言葉を言えるから。常に笑顔ですしね。笑ってずっといられるし。

松本|若いときから自立してたんですね

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新田|うーん、そうかもしれません。そういえば18歳の時、家出もしましたね。
母とちょっとした喧嘩、みたいな出来事がキッカケで。初めての一人暮らしでした。

松本|お母様とは折り合いが悪かった?

新田|10代後半の頃は、よく喧嘩してました。今はめちゃ仲いいんですけどね。母は正論を言っているんですけど、私が言う事聞かなかっただけ(笑。 いま思えば距離が近すぎたんだと思います。
一人暮らしのときはバイト4つぐらい掛け持ちしながら生活してたんですけど、
実は、その時にバンドも始めたんですよね

松本|えー!バイトだけでも大変なのに、バンドまで!すごいですね・・。

新田|弟の紹介で、ちょうどバンドのボーカルを探してたんですよね、スカバンドの。
女性ボーカルを探してたんです。そしたら弟が「うちのお姉ちゃんどうですか」ってすすめてくれた。でもそれがキッカケで歌手になりたい、と思うようになったんです。
そこからオーデション受けたり、その後バンドが解散になっても、私は本気でソロ歌手を目指したり。

松本|それは幾つくらいの話です?

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新田|19歳の頃です。そう、だから遅すぎるんですよね、歌手を目指すには。でも東京の新人歌手発掘番組とかにも、出演させてもらったりしてたんですよ。審査員にも、結構著名な方が集まっていて。しかも番組出演後、さらにブラッシュアップしたいから、もう一回東京来てくださいって言われたんです。それと同時に、別の事務所からも声がかかったり。この勢いで「もう、これは上京や!」と意気込んで(笑。 東京のウィークリーマンションを契約して、明日お金入れますって言う段階まで進んでたんですが、その段階で分かったんです、初めての妊娠が。

松本|!!!それ…ちょっと運命感じますよね・・。

新田|そうですね、その時できたのが長女です。そこで東京行ってたらいま、ほんとに今どうなってたかわからないですよね。うん、タイミングですよね。

松本|東京が決まってた時に分かった妊娠、って…正直どんな気持ちでした?

新田|正直、すごい複雑でした。最初分かったのは百貨店のトイレの中。自分で妊娠検査薬を使って発覚したんです。でも自分でも意外だったんですけど、東京行きがダメになったこともよりも、スゴく嬉しい気持ちが先に立った「私がママ?!」って。
すごく嬉しい気持ちになれたのを、いまでも覚えてるんですよね、これ、理屈じゃなくて嬉しかった。

恵まれた「環境」があったから、
活動できた

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松本|そっかぁ…。えーっと、それが今から13年前の話?ですよね。
どうでした?この13年は早かったですか?

新田|早かったですね。いまは学年で言うと2つ違いの次女もいて、もう10歳になります。

松本|そっかぁ。確かに新田さんって端からみていても、スピーディーに動いてるな、という印象があります。それって元からの行動力なのか、子供や家族が原動力になって動けたのか。どっちが近いですか?

新田|どっちかなぁ…。摂津に引っ越してきたのは、いまから7年前になるんですけどそのタイミングで阪急摂津市駅ができたんですね。その時に駅前のコミュニティプラザもできた。家も駅から凄く近くで、しかもその家は旦那さんの育った実家で、旦那さんの両親も近くにいて。さらに私の両親も摂津ではないにしても、すぐ駆けつけられる距離に住んでいた。これだけの「環境」が整っていたっていうのも、動けた理由だと思います。

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松本|環境、大事ですよねー。それすごくわかります。

新田|よく「新しいことをやりたいです」ってご相談いただくことがあるんですけど、私は「環境」があったから出来た、ということをお話するようにしています。環境がなかったら、今の活動はできてなかった。

松本|そっか。ちなみに新田さんとこに相談しに来られる方って、サークル参加をしたいと思ってるのか、組織を作りたいと思っている方なのか…。

新田|両方なんですよ。むしろ、組織運営するには、3つの役割が必要だと思っていて。
先生になって教えたい人生徒(お客さん)になりたい人。そしてその組織を運営する人
この3つが支えあったらいいやん、ってことでマミー・クリスタルでは、
「ティーチングマミー」=教えたい人、
「ラーニングマミー」=参加する人
「シッターマミー(スタッフ)」=運営する人、
の3つにわけて組織を運営しているんです。
ちなみに私はファシリテーターとか、全体を調整していく役割が得意。だからいま運営する側にいるんですよね。

この三角形があれば、環境がない人でも組織に参加出来る。
ただ、もしも自分で組織を立ち上げたいのなら、環境は大事です。
だからこそ、環境がととのっていた私は一から組織の立ち上げが出来た、と。

松本|組織を一からつくるって、ホント大変ですもんね・・。

新田|そうなんですよね。いくら組織をつくりたくても、家族が不満や不安を抱くなら、やめといたほうがいい。なんのためにその組織つくりを始めたのか、って話になるから。
家族を不安にさせるなら、やるべきじゃないと私は思っています

松本|なるほど。いまはマミー・クリスタルの中にティーチングマミー、ラーニングマミー、シッターマミー、この三者で構成される三角形がしっかりある、だからどんな環境のママでも参加できる、という訳ですね。これがいま、摂津まるごとプロジェクト活動のベースになっている、と。こういう感じですか?

新田|そうですね。マミー・クリスタルの上に、摂津まるごとが重なっている、そんなイメージです。実は、この摂津まるごとプロジェクトを始めたキッカケは、マミー・クリスタル内のメンバー、つまりママたち自身の声なんです。マミー・クリスタルをやりながら、自分たちが活躍できる場や、地域を盛り上げるようなイベントをやりたい、って言う、そんな声が出てきたんですね。

松本|地域を盛り上げたい?

新田|はい。自分たちがマミー・クリスタルの活動で満たされたからなのか、「次は自分が誰かに何かしてあげたい」みたいな、奉仕の精神が出てきたみたいなんですね。地域のためにもなんですが、自分たちもそれ以外のママも、もっと活躍出来る場をつくりたい、というメンバーがぽこぽことでてきた。

松本|それは収入的に?それとも社会と繋がっていたい?と。

新田|後者ですね。むしろ自分が稼がないと家計が回らない人、それくらい稼がないといけない人にとっては、いまのマミー・クリスタルでは現状、厳しい。いますぐ満足いく収入をカバーできるだけの仕事は、得られないでしょうから。私自身もマミー・クリスタルや摂津まるごとプロジェクトに関しては、お金を払って経験するくらい、貴重な経験・価値が無料で得られている、と思っていて。お金も大事ですが、プロセスもとても大事だと思うんです。

松本|うんうん、プロセス、大事です。

マミー・クリスタルは「リアルドラクエ」

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松本|マミー・クリスタルの最終的な目標って、どんなカタチですか?

新田|難しいんですけどね、特に地域を盛り上げる、ってことに実は答えが無いので。正解とか不正解がないですから。でも外から入ってきた私から見ると、もったいないなー!と思うことってたくさんあって。それが私を突き動かしている感じはあります。

松本|なにが「もったいない」と?

新田|もったいないな、と思うのは人に対してですね。こんなにおもしろい人が摂津にはたくさんいるのに、なんで知らないの!?なんで広める人がいないの?!もったいない!っていう。この気持ちが根底にあるんですよね。マミー・クリスタルの中にも、それ以外にも、摂津には面白い人がいっぱいいる。これを広めない手はないなと。

松本|なるほど、そのもったいないか。…でもね、それにしても不思議だなーと思っていまして。
人を広めたいとしても、やっぱり一から組織をつくるって、なかなかしんどいじゃないですか。
新田さんのモチベーションって、一体どこあるのか…と。

新田|うーん、自己満足ですね(笑 …ただひとつだけ、今私がなぜこういう活動をしてるかと考えたら…昔から「ドラクエが好きだから」かな、と。きっとそのせいです(笑

松本|ほう!ドラクエ!!

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新田|今はハマってしまうのが自分でもわかってるのでやらないんですけど、妊婦の時は9時間ぐらいやってて。最初、マミー・クリスタル始めた時には、「あー、これリアルドラクエだ」って思ったくらい

松本|『勇者・昌恵は、賢者に出会った』、みたいな感覚があったってことですか?

新田|そうそう!そうなんです(笑。マミー・クリスタルを立ち上げた頃、ミクシィでコミュニティをつくったんですね。そしたらそこに思いの外、ぽこぽこっと人が入ってきて。すごいハイペースで増えていったんです。気がつけば50人、次に100人、って感じで。それを行政の人に相談に行ったんですよ、その時は子育て支援課だったかな?「この短期間で摂津の人がこんだけ集まってくれているんですけど」って。すると「サークルなら市の施設を借りるのが安くなるよ」とか、「こんな施設があるよ」とか、いろいろ教えてもらえて。市の情報がどんどん入ってきたんです。

さらに問い合わせると「この人を紹介するよ」とか「あの人に会うといいよ」とか言われて、どんどん次の部署に繋いでもらったり、その人がまた別の人を紹介してくれたり。まさに数珠つなぎで、いろんな人に出逢っているその時に、「あれ?これどっかでやったことあるな」と。そう、私の大好きなドラクエに似てるな、と(笑

松本|ドラクエ(笑

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新田|もう、こんな感覚でマミー・クリスタルやってると知られたら申し訳ないくらいなんですけど…(笑。 でも、ほんっとうにそれが楽しいんです。今でも素敵な人に出会うと、ときめいちゃいます、『あーこの人仲間に入れたい』とか思っちゃって。

松本|あー、、、でもそれで腑に落ちました。いや、それがモチベーションなら理解出来ます。そうでなければ、いくら『地域のために!』って言ったとしても、大変な組織づくりをやり続ける新田さんって、もしかして聖者じゃないの??とか思ってて。

新田|あー、むしろ自分が楽しい、と思える事しかまったく興味がないですね。
でもその「リアルドラクエ」で、最近ゴールド稼げるようになってきた、っていう(笑

松本|ホントですね!

私は生粋の「旗振り役」。

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松本|今後どうしていきたい、っていうイメージってあります?

新田|うーん、それこそドラクエじゃないですけど、素敵な『エンディング』を迎えたいですかね。
でも何を成し遂げたい!とかもないんです、楽しく続けられたらいいなって思ってるぐらい。

松本|その「毎日楽しくいられる秘訣」って何でしょう?いや、結構毎日楽しくない人っているはずなんですよね

新田|あーなんだろう…。私はプラス思考、かな。そこかな。

松本|そっかプラス思考か…。でも端から見てるとですね、そのプラス思考に加えて、「嫌な事してない」って言う感じがします。嫌なこと、つまり興味がない事はしない、だから楽しい。取捨選択が上手と言うか。

新田|あ、そうかもですね。私ね、「これしたい!」って、おもしろそうなこと、ピンとくるものをいつも探しているんですけど、いかんせん突進型なのでね…。いつも周りにポロポロ落としていくんです。でもそのこぼれたものを周りのスタッフさんが、みんなが拾ってくれるんです。ホントみんな気が利く人が多い。

松本|生粋の旗振り役ですね(笑

新田|そうです、そうです、私は旗ふり役。大事なところは決めますけど、あとはみんながやってくれます。イベント当日なんて、私自身はほんと何も出来ることなくて(笑

松本|でも自分で楽しいことを考えるのが苦手な人には、嬉しいと思いますよ。新田さんについていけば、勝手に楽しい事を考えてくれるんだから。

新田|そうなんですかねー。でもうまいことできてますよね。私ができないことを皆がやってくれて、組織が成り立っていて。ホントありがたいです。

私ね、最初は「ママサークル」って何なのか、なにもわからないまま始めたんですよ。いざ、やってみて「あぁ、他はそうしてるんだ」と、後から気づいたこともたくさんある。でもそれがよかったな、と。型にはまらなくてよかったから。枠にハメちゃうともっと小さくなったはずだし、いろんな出逢いも生まれなかった。

さっきのご質問「今後どうしていきたいか?」ってところで言うと、枠にはまらないからこそできたこの面白い土台を、7年かけてしっかりできた土台を、全国に広めたいんです。

夢はマミー・クリスタルのフランチャイズ化

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松本|いまね「土台」っておっしゃったんですが、具体的にはどんな風に、組織が固まってきたイメージですか?

新田|以前は特に「お金」の面がふわふわとしてたんですが、その部分がしっかりしてきた、という意味です。以前はどっちかって言うと「払う側」の目線だけで料金の設定をしてたんですね。
「これくらいなら払えるかな」と。その結果、教える側や運営側がしんどい思いをしてたところがあったんです。でも今回、代表をバトンタッチするタイミングで、価格設定を大きく見直しできたんですね。単に価格を上げるのではなくて、教えてもらう側にも、教える側にも、双方に負担の無い仕組みにしたんです。でもガラッとやり方を変えたら、すごく楽になって。「三方良し」の体制が初めてできたんですよ。その結果、会員さんもすごく人数が増えたんですよね、今で700人ぐらいいるんじゃないかな。そのうちの3分の1位が教えたい人です。

松本|そうなると、さっきおっしゃってた「自分が稼がないと家計が回らない人、それくらい稼がないといけない人」には、マミー・クリスタルは仕事として向いてないって話…、そうでもなくなってきましたよね?

新田|そうなんですよ!!マミー・クリスタルがお仕事になってきたんですよ、マミー・クリスタルのティーチングマミーが、ちゃんと収入を得られるようになってきたんです。もうひとつすごいのは、ラーニングマミーとして参加した大体の生徒さんが、リピートしてるんですよね。

松本|すごいですね。指導者の質がいいんですね。

新田|ラーニングマミーは、事前に審査もしていて。質にもちゃんとこだわっているからだと思っています。

松本|新田さんは今までのやり方を変えてますよね。概念を変えるというか。
ママサークル=ビジネスになりにくい、という図式を変えている

新田|昔から苦手なんですよ、人と同じ事をするのが。違うことがしたいって思うのは、昔からですね。真似が嫌い。

松本|このやり方がもっと広まっていくと、面白いですね。

新田|はい、いつか全国に広げたいと思っています。
私ね、旅行した時にいつも思うんです。ローソンとかセブンイレブンとか、全国にあるチェーン店の存在ってすごいな、と。もちろん地元のスーパーなどで買い物するのも面白いんですけど、チェーン店にいけば全国どこにいっても、大体同じレイアウトで、どこにどんな商品がある、ということがわかるじゃないですか。それってすごい安心感でもある。
マミー・クリスタルも、そんな風に全国各地にあるといいな、って思うんです。ママたちってご主人の転勤などで、知らない土地に行かざるを得ないケースがおおいでしょう?初めての土地でも、前から知ってたマミー・クリスタルがあれば、引っ越し前と同じように働ける。それってきっとすごい安心感になるんじゃないかと。だからこそ、「あ。これはマミクリ、フランチャイズやな!」と(笑。

松本|なるほど。マミー・クリスタルを土地ごとにつくるんですね。

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新田|最初はね、摂津まるごとマーケットのようなイベントを、全国に広めようかと考えた事もあったんです。でもイベントが成功したのは、ママのコミュニティがベースにあったから、なんですよね。1年目から3,000人の集客があったのも、企業様が協賛してくれたのも、マミー・クリスタルのコミュニティがあったから。まるごとマーケットそのものより、ママのコミュニティをひろげることが大事なんじゃないかと。今後は全国各地で、コミュニティの「旗振り役」となる人を見つけていきたい。
仕組み自体は私たちが7年かけて作ってきたものがあるので、その仕組みを元にどんどん端振ってもらえたらいいな、って。

松本|うん、うん、それができたら御社のビジネスモデルも変わってきますもんね。
どんなママでも参加出来る環境、「三方良し」の環境が全国に広がる…。うーん、考えただけでもワクワクしますね。

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編集後記

わたくし・松本みたいな一主婦が、会社経営なんてものに挑めているのは、「環境」に恵まれているからこそだ、と常日頃から思っていました。お姑さんと同居していて、旦那も子育てに協力的で。そんな家庭環境があるからこそ、いまの働き方が出来ている、と。

今回の取材中、「環境」の重要さを説いてくれた新田さん。とても共感する一方で、まだ心のどこかで残っていた疑問。それが地域起こしという偉業に挑む、彼女の「モチベーションがどこにあるか」でした。その答えは「大のドラクエファン」という一見、意外な答え。でも私にとっては非常に、納得度の高い答えでもありました。

やっぱり好きこそものの上手なれ、です。楽しんでいる人の周りには、自然に人が集まるのです。新田さん同様に、私もいまやりたいことがてんこ盛り。でもこれまた新田さん同様、私ひとりの力ではどうにも実現出来ない事ばかり。

だったら出来る人に任せよう。出来る人が集いたくなる組織にしよう。

旗ふり役・最大のミッションは「楽しむこと」だと教えてくれた、まさに新田さんらしさ溢れる楽しいインタビューでした。

新田昌恵

京都外国語大学中退。2010年12月、家族と摂津へ移住。摂津在住のママ専用のコミュニティを、mixi内でスタートさせたことをキッカケに、ママサークル「マミー・クリスタル」を立ち上げる。サークル立ち上げ1年程でメンバーは約150名超え。現在、登録会員数600名、LINE@会員270名を誇る。
2016年8月、摂津を活動拠点としたNPO法人「摂津まるごとプロジェクト」を創設。地域コミュニティの力を活かし、市民や地域の事業者や団体、起業を考えている人々に「学ぶ」「活躍する」「発信する」「繋がる」といった機会を提供している。2017年秋に開催された第5回「摂津まるごとマーケット」には、約5000人もの参加者が。さらに摂津へ特化した独自のWEBメディア「摂津まるごとナビWEB」も開設。将来の全国展開を見据えて、現在勢力的に活動中。

インタビュー動画公開中

今回から動画での配信も始めました。インタビューの雰囲気、インタビューを受けてくださった新田さんのリアルな声をどうぞお聞き下さい