【ルーツvol.2】職業:WEBディレクター・ライター|大西敦子

By | 2016年8月10日

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いまから約13年前。
とあるWEB制作会社にほんの一瞬、勤めたことがありました。
そこで出逢ったのが、
今回インタビューさせていただいた大西敦子嬢。
すでに干支が一周してしまった程、彼女とは長いおつきあいになるのですが、
当時から今も変わらないのは抜群のお笑いセンス。
飄々とした切り返しは、彼女を大好きになる
大きなキッカケでもありました。
今はWEBディレクションのお仕事を中心に、
日本こども支援協会での活動、
一般財団法人プロスピーカー協会での活動参加など、
幅広く精力的に活動を広げる彼女。
改めてその「ルーツ」を探ってきました。

 

気性の激しかった母
独自の正義感をもつ
彼女から受けた影響

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・松本
私たちが出逢う前は、動物病院の看護師さんだったのよね?
いまから13年位前になるのかな?

 

・大西
うん、小さい時から動物病院の看護師さんになりたくてね。
頑張って勉強して無事に夢は果たしたんだけど、
諸事情あって辞めないといけなくなって。
退職した26歳から30歳あたりまではバイト生活だったの。

 

・松本
へー。そうなのね。

 

・大西
30歳あたりで「いい加減ちゃんと働かなあかんな」と。
とはいえ、なんの仕事でもいいって訳じゃないし、いろいろ考えてたものの、
当時はまだWEBはおろか、パソコンそのものにも疎かった。

 

・松本
WEBディレクターとして、ご活躍のいまでは想像も出来ないよね。

そもそもパソコンが苦手だったのに、
あのWEB制作会社を転職先として選んだのはなぜ?

 

・大西
その会社が作ってた産院向けの商材に興味を持ったことかな。
産婦人科で出産の時、赤ちゃんの産声を録音して、
産後お母さんへプレゼントとしてお渡しする商品。
あー、すごくいい商品だなあ、って思ったのが転職のキッカケだった。
虐待防止にも繋がる商品だな、ここで働きたいな、と思って。

 

・松本
へー、虐待防止、かあ。
子どもの虐待問題には元々関心はあったの?

 

・大西
うーん、特に関心があった訳ではないかな。
動物病院の看護師時代にも、その後のアルバイト時代にも。

 

・松本
転職を機に急に芽生えたってこと?

 

・大西
正確に言うと“気になっていた”みたいな感じ。

なんでかって言うと、
私の母ってシングルマザーだったでしょ。
誰にでもズケズケとものを言う人で(笑。

子どもの頃、近所で折檻受けてるんじゃないか、っていう子がいてね、
その子、寒空の中、家の外に立たされたりとかしてたの。
当時はまだ虐待っていう言葉もまだそんなに浸透はしてなかったから、
みんな「かわいそうやなあ、あの子」とかいいながら、
遠くから見守るしかなかった。

だけど、うちの母親は違った。
その家に乗り込んで行ったのよ。

 

・松本
すごい行動力!

 

・大西
その子の親に向かって
「アンタ、そんなん躾とか言わへんで!」とかいいながら怒鳴り込んでいって・・・。
あの時はびっくりしたなあ。

他にも「母親と子どもが別れて暮らすなんてのはありえへん!」と、よく言ってた。
母親ひとりで子ども育てるのが大変だから施設に預けました、みたいな番組を
テレビとかでやってたりしたら「信じられへん!」と、言いながらよく怒ってた。

 

・松本
そっかあ。ご自身がひとりで子育てしたから
余計にそう思うのかもね。

・大西
もちろん、全ての親子が好きで別れて暮らしているワケじゃないから、
私はみんな同じ目で見るべきではないと思うけどね。

だけど、自分の一番身近な母親が、
育児に対する考え方や主張がかなりはっきりしていて、
その考えをずーっとそばで聞いてたから、
結果的に子どもの虐待問題に対する意識が高くなったのかな、っていう気がしてる。

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(写真:NPO法人日本こども支援協会 副代表理事の名刺。
里親制度の普及活動にも勢力的)

・松本
あー、そういうことか。
お母さんって何歳で離婚されたんだっけ?
…あ、なんだか踏み込んだ話聞くようだけど。
イヤだったら答えなくていいよ。

 

・大西
あ、全然、全然。
というか、結婚してないの。
お父さん、すでに別の人と結婚してはって。

 

・松本
あ、そっかそっか。
もう最初からシングルマザーだったか。
それも気合入ってるよなあ。

 

・大西
うん、そうそう。
妊娠当時、母は37歳?とか36歳とか。
(相手がどういう意見であれ)産む、と決意したらしい。
『私ひとりで産むわ』って父に言って産んだんだって。
父も途中までは、何かしらのカタチで
援助してくれたりもあったけど、
基本的には母一人子一人。

母自身は赤ちゃんの時に、
実の父母を亡くしていて、親族にもらわれていった経験があるから、
いろんな体験や状況が、彼女の「子育て」に対する思いを強くさせたんだろうなあ、と。

 

・松本
そっかあ。
ご近所に乗り込んで行く程のアグレッシブさや
圧倒的な気の強さは、
いろんな過去のご経験がそうさせてたのかもね。

 

目標もなく独立。
「選択理論心理学」と
出逢ってからの変化

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・松本
似てると思う?自分とお母さん。

 

・大西
あ、似てない、似てない。
でも、そういう血は流れてるなっていうのは自分でも感じる。

 

・松本
アグレッシブさ?

 

・大西
そうそう。

 

・松本
そうなんだ!大西ちゃんからは感じたことないなあ!
なんというか、お母様の他人に立ち向かっていく激しさというか、
アグレッシブさというか。

コントロールしてるのかな?自分で。

 

・大西
うんうん。
ああいう風にはならんとこうとは思ってる。うん。

 

・松本
あー、わかるそれ。
私も母の苦手な性格に限って、すごく似てるから(笑。

 

・大西
わたしは、母のようなやりかたはしないでおこう、
っていう思いはずっとあるなあ。
母はわたしを殴ったりすることは、もちろんなかったけど、
とにかく気性も喜怒哀楽も激しかったから、
よくモノにあたってた。

ドアをバーン!って閉めたりとか。

 

・松本
あー、同じ家に住んでる家族がそれやると、
子どもは萎縮するよね。
私も覚えがあるわあ。

 

・大西
そうそう。だから自分はしないようにしよう、って。
でも「選択理論心理学(※1)」に出逢ってからは、もうなくなった。

 

・松本
へえー!「選択理論心理学」かあ。いつ、どんなキッカケで知ったの?

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・大西
最初に知ったのは今後仕事どうしようかなあ、って悩んでいた数年前。
ちょうど独立したばかりの頃。
たまたま知り合いから紹介してもらったの。

 

・松本
仕事で悩んでたってこと?なんで?

 

・大西
正直、目的や目標もないままに、独立してしまったもんだから、
さてここからどうしよう、と…(笑

 

・松本
ふん、ふん。

 

・大西
もう本当に、なーんにも分からなくて右往左往してたら
知り合いから『とりあえず、異業種交流会とか行った方がいいよ』って言われて、
言われるがまま行ってみたりして。
もちろん行っても、名刺交換するだけ。

「この人仕事くれそうかなあ・・・」みたいなこと考えてさ(笑。
そんな感じでやってたから、全然うまくいかなくて。

その頃に紹介してもらったのが、アチーブメント株式会社(※2)。
そこで「選択理論心理学」を知ったの。
それ以来、今も深く学んでる。

 

・松本
いいタイミングで、いい思考パターンを学べたんだね。
 

低かった自己肯定感。
「人の役に立ちたい」
という思いが
今の仕事を続けさせた

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・松本
じゃあもともと「こんな仕事がしたい!」とか、
「こういう風になりたい!」とか、
なにか欲、というか目標があったワケじゃないってこと?

 

・大西
そうそう。
だって、「動物病院の看護師」という夢しかなかったから。

 

・松本
でも今、人脈広いじゃない?

 

・大西
あ、いえいえ。

 

・松本
ここまで人脈を広げるって、きっと
何か強いモチベーションがないと難しいだろうなあ、と
私個人的には思うのね。
「いや、実は昔からこんなことしたくてさあ・・・」みたいな
秘めたる闘志のようなものがあったのかな、と
取材前は思ってたんだけど…。

今聞いてると、なんというか、川の流れに沿うように、
周囲の流れに、逆らわず生きてるよね。

 

・大西
あー。そうね。

 

・松本
お母さんっていう、けっこうな荒波の中で揉まれつつ、
その波にのまれないように、でもあらがわないように。
その結果うまいこと、「選択理論心理学」っていうオールも手に入れたし、
自分のペースで進んでいこうか、みたいな。

 

・大西
それはすごいある。母の波にのまれないことは、わたしの中でとても大事。
でも、根底にあるものと言えば、
やっぱり、「役に立ちたい願望」かな。

 

そもそも、目標や目的はなかったのに流れのままに独立しちゃって、
別に辞めてもいいのに、やっぱりフリーランスでお仕事続けようって
なぜ思えたかっていうと、
WEBの仕事を通じて、制作者の現場を知ったからなの。

 

・松本
制作者の現場で何が見えたの?

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・大西
業務内容に対してあまりにも料金が安かったりとか、
劣悪な環境の中で働いてる知り合いを何人か見て来て、
成果物と対価が合ってない歯痒さや、
その現実を変えたいなあっていう思いがあった。

一方で、依頼するお客様に対しても
お役に立ちたい、と思ったのね。

私が独立した当時、お客様には
“サイト作ったらもう終わり”みたいな風潮がまだまだあった。

「これ、せっかくサイト作ったのに、アクセスとか気にならない?」
「月々お金払ってるのにもったいなくない?」
みたいな気持ちがずっとあって。

制作者に対しての思いと、お客様に対しての思い。
いずれにたいしても「もっと良くしたいな」と思ってた時に、
ちょうどアナリティクスとかが出てきて。
こんなツール使ったら、いろいろ分かるよー!ってお客様に教えたかったの。

「あー、わたし、この仕事に特化してやりたいなあ」って。
教えてあげたい、みたいな感じが。

 

・松本
その『人の役に立ちたい願望』ってさ、いつぐらいから出てきたの?
なにかキッカケはあった?

 

・大西
んー、明確なキッカケは無いなあ。
たぶん「自己肯定感」が、すごく低かったからかも。
「ありがとう。」とか言われるとき、自己肯定感が上がるから。
シンプルにそこかな。

 

・松本
なるほどねー「自己肯定感」かあ。
確かに私も相手が喜んでくれることで、自分を評価しているなー。
「ありがとう」って言われると、ああ、私はこの人の役に立てたんだと。
その事実が自信になるよね。

 

役に立ちたい。
でも「助ける」のは
ちょっと違う気がする。

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・大西
人の役に立って「ありがとう」って言われることがすごい心地いい、
みたいな時期はあった、今はちょっと違うけど。

 

・松本
どう違うの?

 

・大西
ありがとうって言われることももちろん嬉しいけど、
「健全に役に立ちたい」って思う。

 

・松本
「健全に役に立つ」?具体的には?

 

・大西
昔は「全部私がやらないと!」、「私が役に立たないとー!」、
って感じで、全部「私」ひとりで解決しようとしていた。

けど今は、
「この分野はこの人にどうぞ」
「その分野ならこの人が最適」という感じで、
私じゃなくていいことは、その道に長けた人にお願いしてる。

あなたにとって私より、この人の方がお役に立つはずです、と。

 

・松本
なるほどね。
ちなみに大西ちゃんの担う分野っていうのは、
WEBのどの部分?

 

・大西
“見せ方”。
クライアントとそのユーザーを結ぶためにどうしたらいいか、っていうところ。
その話だったら、任せて、と胸を張って言える。

この人に言ったら、何とかしてくれる、みたいに
頼って来られるのは好きな方だと思う。

ただ“助ける“のは嫌だけど…。

 

・松本
どういう意味?

 

・大西
役には立ちたいけど、相手にも「自立」していて欲しいの。
なんというか、「責任」は取って欲しいわけよ。
WEBのことを全部任せますから、
(事業が)成功しても失敗してもあなたのせいですよ、
みたいなことになると、萎える。

 

・松本
確かに。

 

・大西
もちろん、WEBの世界で商売している人で、
「全部自分が責任持ちます、自分の言う通りしたら売れます」って言う人もいる。
けど、私のスタンスとしてはちょっと違うなあと。

私は、私の持ってきたノウハウで、一生懸命お伝えはするけど、
あなたはあなたで、一生懸命ビジネスして欲しい。
自分のことなんだから、自分の経営なんだから、
責任は自分でとってね、と。

私は誰かのビジネスに対して
「それ、絶対結果出す!」って、無責任なことが言えないの。
結果的に、不親切じゃないかと思ってしまうから…。

 

・松本
わかるなあ。自分の足で立とうとする人と一緒にやっていきたいよね

 

自分を変える、って
技術だと思う。
私はずっと変わり続けたい。

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・松本
学生時代からいまに至るまで、自分って変わったと思う?

 

・大西
うーん、変わったというより、変わり続けている、とは思う。
こっちの世界はどんな感じ? あちらの世界はどう?みたいに
自分にいろんな経験をさせている感じ。

 

・松本
ほう、ほう。なるほど

 

・大西
まず考え方のベースとして、気持ちのアップダウンは嫌だ、
っていう思いがあるのね。
常に“フラット”でいたい。

でもいくらフラットでいたいって思っていても、
そうはいかない時代もあった。
けど、選択理論心理学を学ぶことによって、
フラットでいるコツは「技術」として手に入って、
ずいぶん楽にはなってきた。

これからも自分をあんまり固定したくない。

 

・松本
なるほどね。

 

・大西
大西さんってこんな感じよね、
みたいなイメージを固定させたくない。
まあ、人からどう言われても、あんまり気にしないんだけど(笑。

一言で言うと
「チャレンジしなくなったら終わり」ということかな。

 

・松本
わかるなー。人としての成長よね?
老化への挑戦みたいなもんよね。
固まりやすいやん、やっぱり40代、50代と歳を追うごとに。
変わりたいという思い、大事よね。

 

・大西
変わりたいっていう思いと、
自分自信に、色んなこと経験させてあげたいっていう思い。

 

・松本
自分に優しいね。

 

・大西
そうそう。自分に優しくありたい(笑。

 

昔はあんまり、
人が好きじゃなかった。
今は、人と会って話す時が
一番楽しい

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・松本
若いときと今とでは、どっちが楽しい?おもしろい?

 

・大西
いま。絶対戻りたくない、20代には。
当時の私に教えてあげたい「楽よ、40歳過ぎると」って。
昔、早く30歳になりたくてね。
30歳過ぎた時も嬉しかったけど、40歳はもっと嬉しかった。

 

・松本
今いちばん楽しい時って何してる時?

 

・大西
お客様と打ち合わせしてる時かな、すごく楽しいの。
自分でも意外。
だって、昔はあまり人が好きだと思ってなかったんだ。

 

・松本
へー、ほんと。

 

・大西
打合せしていると
「こんなんやったらどうですか?」「あんなんやったらどう?」って、
どんどんアイデアがすごい溢れてくる。
出て来たアイデアや思いを、私がぶわーって吐き出すと、
お客様も「あー。それいいですよねー!」なんて言って。
お互いそんなブレストしている時が一番楽しい。

ま、それを形にしていくんだけど、
そこがすごい大変っていう(笑。

 

・松本
(爆笑)わかる、わかる(笑
私も大西ちゃんと近しい仕事してるわけじゃない?
お客様のやりたいことを整理してカタチにする作業で
お金をいただいている。
だからいま大西ちゃんが言った面白さも、大変さわかるわー。
けど、そのどちらもが醍醐味だったりもするよね?

 

・大西
うん、うん。そうやね。
ただ私の場合は、楽しいからって、仕事の時間配分間違えて、
人会う時間ばっかり作ってたら、全然作業進まないっていう…。

デザイナーさんとか、周りの方の力を借りて、
もっとどんどんカタチにしていくようにしなきゃなって、いつも思ってる。

 

・松本
やりたいことが増えたら増えるだけ、
ひとりじゃ絶対無理なことばっかりよね。
人とつながる方が絶対できることが増える。
だからこそよね、さっき言ってたみたいに、
チームの中に、ひとりでも依存する人がおったら、
もうバランスおかしくなる。

 

・大西
そうそうそう。
だから自分の足で立っている人と仕事するのが好き。

 

近い将来、
正しい情報が正しく伝わる
「情報紹介」サイトを作りたい

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・松本
これからどんな仕事したいって思ってる?

 

・大西
「伝える」ことをテーマに活動して行きたいかな。
例えば、私が長年携わっている
日本こども支援協会に関連した話題を例に挙げるとね。
そもそも里親制度とか、虐待されてる子どもがこんなにいるとか、
施設に入っている子がこんなにいるとか、
あんまり知られてなかったりするじゃない。
もちろん、わたしも昔は知らなかった。
でも、まずはわたしが知って、周囲に伝えることによって、
また新たに知ることとなった人がいる。

地道な連鎖かもしれないけど、
最終的に個人の力ってすごく大きいなあって思ってて。

 

・松本
うん、うん。

 

・大西
将来、といってもそんなに遠い将来じゃなく、
WEBを通じて正しい情報や適任者を
「紹介する」メディアを作りたいなあって思ってる。

組織として発信するんじゃなくて、私自信が発信者になりたいの。
私がみんなに、「何してんの?」って聞いて、私個人として伝えていく。
そしたら私と繋がる個人へと、また拡散していけるから。
個から個へのつながりって、結局一番強いと思うから。

 

・松本
そうだねー。

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・大西
あと、WEBのポータルサイトみたいなのも、1コ作りたくって、

 

・松本
ポータルサイト?

 

・大西
妊娠して困っている人とか、
子育てで困っている人とか。

ほら、いまみんなスマホで検索するでしょ?
でも前から思うんだけど、オフィシャルな情報、というか
行政の情報まで検索してもなかなか辿りつかない。

その困っている人とオフィシャルな情報の真ん中で、
訳してあげる、というか。
そういう作業をしたいの。
もっと情報を分かりやすくしてあげて、
「これは行政よ」「これは民間よ」と交通整理してあげる。
いわゆる難しい人が発信している情報の通訳、かな。

 

・松本
いいね!すごくいいねー!

 

・大西
ありがとうございます(笑。

 

・松本
わー、すごくいいと思った。

“ホントの情報”をしりたくて検索した内容って
「で、結局これ正しいの?」って思うことは多々あるよね?

「これ国が言ってる訳じゃないやん?」「え?発信者のアナタ誰よ?」みたいな。
じゃ国が情報発信しているとこ調べて見に行ったら、
「いやコレ、話難しすぎるって…。」と、萎える…。

 

・大西
うん、わかるー。

 

・松本
最近HOWTO記事とか、
「アクセス命!」みたいな記事が多いから特に思うんだけど、
これ、あっさり信用したらダメよね、と。
真偽は自分で考えて見極める力が要るよね、と。
でもそれって人によってはすごく難しいこと。
WEBで発信する情報に、どれだけ信憑性や裏付けを示せるかっていう問題。
それを道案内してくれるような人がいたらいいなあ。

 

・大西
うんうん。
せっかくね、色んな人と知り合ったし、ぜひやりたいなあって。
聞くべき人に聞いて、正しい情報を発信する。
婦人家系の話は産婦人科の先生に、国の制度の話は役所の人に、
という感じでその道のプロから正しい情報を聞いて、
受け手が安心出来るように発信したい。

 

・松本
証拠としてその先に裏付けがとれるリンクがあったりね。

 

生まれた時からスマホの世代が、
ひとりで悩み、苦しまないよう、
必要な情報を整理して届けたい

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・大西
これからは単に情報を発信するだけじゃなくて、
“ちゃんとした”情報を届けてあげるっていうことがすごく重要だし、
私のようなWEBの見せ方を生業にしている人たちにとっては、
むしろ“ミッション”でもあるなあと思ってるの。
ほら、今の若い人って、「もう産まれてきた時にはスマホありました」、
っていう世代でしょう?

困ったらすぐ検索する世代。
しかも若いと人脈や繋がりも少ないから
余計にあんまり人に聞かずに、検索する。

 

・松本
生まれた時の通話手段が黒電話じゃない世代、やもんなあ(笑。
・大西
そうそう。しかもだいたい検索するって、
困ってるから検索でしょう?
その時に、ちゃんとした情報がそこにあって欲しい。

たとえば、妊娠したかもしれない、でも5カ月過ぎちゃった、
もう堕ろせない、ってなった若い女性がそういう時に、
どうやって検索するのって話なんだけど。

きっと検索して、いろいろ見ると思うんだよね、
誰にも言わずに、ひとりで困ってるだろうから。
その時に、ちゃんとしてくれそう、というか、
安心してもらえるようなサイトを提供できたらなあと思ってて。

日本こども支援協会のサイトでは、妊婦さん向けの記事は
あんまり書いてないんだけど、
先日特別養子縁組について、ちょっと記事を書いたのね。

そしたら、
「もうすぐ子どもを出産するんだけど、旦那さんに逃げられて、
どうしたらいいか分からなくて、でももう堕ろせない、
特別養子縁組を考えてるんですけど」

っていう人から問い合わせがあったの。
別にその人に向けて書いたわけじゃないのに、

見てくれて、頼ってくる人がいる。
じゃあ、その人に向けて書いたら
どれだけ役に立てるんだろう、って。

 

・松本
なるほどなあ。

IMGP0435mini
・大西
中絶って実は、自殺より多いのよね。
その数、年間18万件。

 

・松本
中絶が18万件?
わあ…。予想外の数字…。

 

・大西
私が養子縁組という選択肢を正しく、“フラット”に伝えることで、
ひとつの命が守られて、
妊婦さんがひとりで苦しまなくて済むなら、
情報を発信する価値があるなあって。

 

・松本
その企画はもう今、稼働しようと思ってるの?

 

・大西
具体的にはまだ。作りたいなあって思ってるとこ。

 

・松本
そっか。でも近い将来だよね?
きっと実現して欲しいな。

 

今日は本当にありがとう。




取材後記

同じ職場で働きはじめた13年前、パソコンが苦手だった彼女に
エクセルの使い方を教えていた私はいま、
彼女にWEBの見せ方のこと、作り方のこと、
何かと教えを乞い、相談しています。
たかだ13年、されど13年。
この年月の間に彼女がどうしてこんなに変わったのか、
偉そうな言い方をさせていただくならば、
どうしてこんなに成長したのかー。
実はその秘密が知りたくて、
今回インタビューさせてもらったようなもんなのですが、
「自己肯定感」の低さが理由だったとは、正直意外でした。
なぜなら私も「自己肯定感」が低いから(笑。
もひとついうと私の母も気性が激しい人。
つくづく似た経験をお互いしてきているんだなあと、
ますます彼女への親近感が強くなったインタビューでした。

私は自分の足で立って働いている人、立とうとして働いている人と、
一緒にお仕事するのが好きです。もちろん身体的なことではなく、社会的に。
だから彼女が言う「助けるのは嫌」という言葉にはとても共感しました。
もたれ合うのではなく、“健全に”人の役に立つために、
また頼ってもらえる存在になるように、
私もまだまだいろんなことを吸収せねばなあ、と思えた1時間。
そういやこんなに長い時間、お笑いネタ少なめで話したのは
何年ぶりだったかなぁ、ねえ大西ちゃん?

 

大西敦子(Webディレクター・Webライター)

日本動物植物専門学院卒業後は、動物病院にて看護師の仕事に従事。その後、数年のアルバイト生活を経て2004年、とあるWeb制作会社へ入社。主に産婦人科のWEBサイト制作に数多く携わり、ディレクション及び、コンテンツ制作のノウハウを習得する。2007年WEBコンサルティング会社の業務委託ディレクターに。翌年2008年より「オオニシWEB企画」としてフリーのWebディレクター・ライターとして、本格的に活動を開始する。「WEBも人も ええ感じに」のスローガンのもと、見る人に親切で優しいサイト作りを提案し続けている。

一般財団法人JPSA日本プロスピーカー協会ベーシックプロスピーカー
NPO法人日本こども支援協会副理事

http://onishi-web.com/blog/