Author Archives: まつもと

【ルーツvol.4】職業:ヨガインストラクター、コピーライター|春木 恵

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もう結構古い付き合いになる彼女。ずっとうちの専属ライターさんとして契約してたんですが、
晴れてこの秋からうちのスタッフさんとして、リモートワークで働いていただくことになりました。
好きなんですよね、この人のペース。九州人同士だからか、なんなのか。勝手に昔から親近感湧いてしまうおひとりです。そんな彼女にあらためて、仕事のこと、母としての思い、いろいろせまってみました。




ライターの仕事をするなんて、
夢にも思っていなかった

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・松本
私と知り合った職場(ゼクシィの制作)の前は、
確か「じゃらん」で働いてたんだよね?制作ディレクターの仕事をしていたんだっけ?

・春木
ううん。進行と、営業アシスタントやったから、何て言うのかな?
制作ディレクターやライターの「お世話係」的存在かな?

・松本
えー!そうなんだ!

・春木
うん。で、その時に「ゼクシィ」のお手伝いもしてたの。
当時働いてた九州支社は「じゃらん」も「ゼクシィ」も「住宅情報」もフロアが一緒だったのね。
メインは「じゃらん」だったけど、「住宅情報」の人から「こっちも手伝って」って言われたらやるし、「ゼクシィ手伝って」って言われたらやるし、という感じだった。

・松本
へー。そんな流動的な職務だったんだー。

・春木
うん。私はエクセルとかアクセスが得意だったから、
事務サポート的なことを主としてたの。

・松本
なるほどね。じゃあ、全然ライターには興味がなかったの??

・春木
そうそう。結婚を機に九州から関西に引っ越すことになってね。
九州支社から関西支社へ異動願いを出したんだけど、九州支社時代と同じような業務、
つまり事務サポート的なポジションで異動願いを出したの。

だけど会社の上層部から帰ってきたのは、
「君みたいなポジションの仕事は、関西ではありません。」って答えだった。
当時、関西支社ではもう部署ごとにきちんと業務を分化してたからね。
私のように各部署を「お世話」する存在は要らなかったのよ。

・松本
あらら。。そんなにはっきり言われるんだね。。。

・春木
うん。当時のマネージャーさんに、
「会社に要らないっていわれたんだよね…。もう辞めようかなあ…」
なんて相談してたら「それはもったいないよね。」と言ってくれて。
当時、ゼクシィのマネージャーだった方に
わたしの配属を掛け合ってくださったの。
それをキッカケにゼクシィのディレクターになった、そんな流れかな。

・松本
そうなんだー。ゼクシィのディレクターになってみてどうだった?
九州支社時代の仕事とは、全然違ったでしょう?

・春木
うん、だって元々「じゃらん」では、事務サポート的な業務が主だったでしょう?
でも社歴としては3年目だったから、
“「じゃらん」で3年経験した人が来た”みたいに、
事前の評価が無駄に過大評価で、プレッシャーだったかな。

・松本
なるほどね…。

・春木
最初の頃は「キャッチって、どうやって考えるんだろう…」みたいなレベルで悩んでた。
まさか自分が制作をするなんてね…、昔からは考えられないことなのよ。

・松本
制作には興味がなかったのに、なんでリクルートという情報誌の会社を選んだの?
「じゃらん」に入ったきっかけって、何だったのかな?

・春木
学生時代にバイトしてた会社が、元・リクルートの人が立ち上げた会社でね。
その方からリクルート時代の話を聞いてたら、おもしろくって・・・
リクルートっていう会社が好きになってたの。
それ以外でも偶然リクルートの人と接する機会があってね。
その人もすごい素敵な人だったのよ。
それぞれ、女の人と男の人だったんだけど、
ふたりともかっこいいなあと思って。

・松本
なるほどね。リクルートに対して好印象があったから入社したんだ。

・春木
うん。学生時代、「就職活動してて会う大人とはちょっと違うな」
っていう、そんな印象を持ってた
九州支社に入社しても居心地良くお仕事してたなー。
うん、楽しくやってた。

 

クリエイティブに対して、
貪欲になれないわたしに
居場所を見つけてくれた上司

・松本
関西にきた時、「じゃらんで3年経験したベテランがきた」という
周囲からの目線を感じてた、って言ってたよね?
仕事はじめた時はしんどかった?楽しくなかった?

・春木
そんなことないよ。楽しかった。
だけど、何て言うかまわりのみんなはね、
「いいコピーを書きたい」とか、「かっこいい文章書きたい」とか
広告に対する熱が高い人が多かったのよね。当たり前なんだけど。

でもわたしにはそういう思いが一切なかったから。
「ここにいていいのかなあ」っていう思いはずっとあったかな。

・松本
ああー、なるほど…。

・春木
何かを求められれば求められる程、何もないの。自分の中から出てくるものが。
お客様から言われたことをカタチにすることは全然苦じゃないし、取材も好き。
人としゃべってその人の思いをカタチにするのは好きだけど、
何にもないわたしの中から、生み出し、提案して、っていうのがすごく苦痛だった。

・松本
そうかあー。
でも関西にきて、新しい業務に就いて、「苦痛だ」と気付いたのに、
心折れずに仕事を続けてたのはなんでなんだろう?

・春木
なんでだろうねえ。

・松本
(笑)だって結構さ…、しんどいでしょ、そのストレスって。

・春木
うん。当時のマネージャーからもガンガン言われてた。
「お前の原稿は何一つ面白くない。」って。いっつも言われてたなあ(笑。
でも、次のマネージャーに変わった時、
そこじゃない強みがわたしにはあるんだと、言ってくださったのよね。
「安定して原稿をつくれる能力のある人は、意外といないんだよ」って。

・松本
あー。なるほどねー。

・春木
100点は採れないけど、いつも80点は取れる…、みたいな。
だからそのマネージャーさんの時には、いろいろな仕事を任されてたなあ。

・松本
なるほどね。
クリエイティブへの欲は低いけど、品質は安定して担保できる、
そこが自分の得意分野だったことに気づいた、だからストレス無く働けた、
ということかな。

・春木
うん、うん、そうね。
お客様や会社から言われたことを、
きちっと遂行するにはどうしようか、とか考えたりするのは出来る。
自分の得意な部分を評価してもらえたのは大きかったかな。

 

仕事も子育ても辛かった
ママビギナーの頃。
次男を産んで得た「自信」

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・松本
春木さんは息子さんが3人いるよね?
最初のお子さんが出来た時、
その後の進路は改めて考えたりした?

・春木
そうねえ…。
実はね、子どもが出来る前に一度、マネージャーへ
「もう辞めたいです」って言ったことがあって…。
得意を認めてもらえたのは嬉しかったけど、やっぱりしんどくってね。
かといってやりたいことは、まだ無かったけど…。

・松本
そうかあー。

・春木
でもそうこうするうちに、子どもが出来たから、
「とりあえず産休にしたほうがいいよ、もう少し考えたら?」って言われて。
32歳か33歳くらいの時かな、いったん産休に入ったのよ。

・松本
産休の時期って、どうだった?
いろいろ考えた?

・春木
産休に入った直後は「仕事から解放されて幸せ!」なんて思ったこともあったけど、
実は結構しんどくて、一人目の子育てが。
仕事も戻りたくないけど、子育てもしたくない…、
最初はそんな気持ちでいっぱいだったの。

・松本
そうなんだぁ…。

・春木
でも二人目も欲しい、出来たらいいなっていう気持ちもあった。
今思うとね、単純に現状がしんどいから変わるきっかけが欲しかったのね。
だから実際に2人目が出来た時には、結構焦ってたの。
「1人育てるのでいっぱいいっぱいなのに、どうすんの!?」って(笑。
でも次男が生まれたことで、わたしは明らかに前向きになっていったの。
気持ちが「しんどい!」から「楽しい!」に変わっていったのよね。

・松本
へー!それはどうして?

・春木
うーん、なんというか、次男が産まれた時ね、
あまりにもかわいくてね(笑。
「かわいーー!!」と思ったの。
その瞬間、なんだかとても幸せに思えて。
二人目が出来なくて悩んでる人もたくさんいるのに、
わたしは二人も授かった、すごいありがたいなって…。
その頃からかなあ、子育てがだんだん楽しくなってきた。

・松本
でも育児の仕事量だけで考えると、
きっと変わってないはずでしょ?
いや、ふたりになってるから、
ボリューム的には倍、むしろさらにしんどくなってるはず。
なのに、どうして楽しめるようになったんだろう。
次男くんの「かわいい!」の衝撃は、ずっと持続したのかな?

・春木
きっと「自信」がもてるようになったんだと思う。
なぜなら二回目の経験だから。
前は出来なかったことが、「あ、わたし出来るようになってる」っていうことが多々あって。
それが、少しずつ自信につながっていったんだと思う。
長男の子育てで三年間しんどかったけど、
「あ、わたし案外成長してたんだ」みたいな気づき。

・松本
なるほどねー。
じゃあ、三男君が出来た時は
またさらに自信が深まった?

・春木
三男が出来た時はまた違ったなー。
次男の時と違って、三人めはなかなか出来なくてね。
授かるまで長かったの。
もう無理かも、って諦めかけてたからすごい嬉しかった。

・ 松本
そう考えると長男君、次男君、三男君それぞれで、
いろんな感情をおかあさんに教えてくれてるね。

・春木
そうだねー。

 

ヨガが教えてくれた
自分の「やりたいこと」

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・松本
ヨガをはじめようと思ったのは、子育てがしんどい時期?
それとも楽しくなり始めた時期?

・春木
楽しくなり始めた頃、かな?
次男を妊娠してる時にね、マタニティヨガで本格的にヨガを始めたの。

長男の時にも行ってたんだけど、どちらかというとスポーツ的なヨガだったのね。
でも次男を妊娠してる時に通ったのは、
リラックスさせることを主としたプライベートレッスン。
それがね、すごく良かったの…!
臨月でたまたま通ったところだったんだけど。
グループで一斉にやるヨガじゃなくて、
先生とゆっくり話しながらのがやるヨガ。
通いながら「あぁいいなあ!自分でこんな空間を作りたいなあ!」
ってその時に思ったのね。

もしかするとヨガそのものより、
こういう一対一でじっくり話せる空間が好きなのかもなあと
プライベートな空間を大事にしたいんだと、
気づかせてもらえたキッカケだったな。

・松本
それって、すごくラッキーよね。
自分で「プライベート感」を探し求めて
行ったワケじゃないもんね。

・春木
そうそう、近くに通えるとこないかなって探したら、たまたまそのスタジオがあって、
たまたまそこがプライベート空間だっただけ。
エステルームの奥にお部屋があって、そこでプライベートヨガが出来ます、みたいな感じのスタイル

・松本
もしそこがプライベート的なヨガじゃなくって、いわゆるみんなで一斉にやるヨガだったとしたら…。またはその後の行動は違ってただろうね。

・春木
そうだよね。
ヨガは体を動かすのが目的だと思ってたけど、
リラックスをするっていうためのヨガがあるんだって知った。
こういうヨガをやりたい、
じゃあ次男の産休中に学ぼう、って思い立って、
子連れで習えるところを探して、通い始めたの。

 

直接「ありがとう」の言葉が聞ける
仕事がしたい、そこに気づいた

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・松本
ヨガも最終的にはインストラクターの資格をとったよね?

・春木
そうそう。
必ず資格が必要な訳じゃないけど、
自信持ってやるためには、そういうのも要るなあって。

・松本
なんだか一気にアグレッシブに動き始めたのね。
だって資格をとりたい、と思うまでになれるって、
ただ好きなだけじゃないと思うの。
過去の仕事にはきっと感じてなかった
「やりがい」みたいなものを感じてるというか。

でも…。プライベートな空間を作りたい、というのはわかるんだけど…。
もっとなにか根本にモチベーションがある気がするな、と。
なんというか…、春木さんの「ツボ」って何なんだろう?

・春木
ツボねえ。ツボ…。うーん、いつも喜んでもらえるからかな。
例えばほら、「ゼクシィ」は反応が見える人がクライアントだったでしょう?
もちろん頭ではその先に、読者という個人がいることは分かってるんだけど、
やっぱり見えない人の言ってくれる「ありがとう」には
気持ちが上がりきらなかった。

・松本
なるほど、なるほどね。

・春木
顔と顔をあわせながら喜んでもらえると
すごくテンションが上がる、そこに気がついたんだよね。
今もブログとかメルマガとか、
自分で一生懸命書いてるのも一緒で、
わたしに対して直接、確実に反応があるから頑張れる。
だから同じ「書く」でも、全然モチベーションが違うの。

・松本
最初の話に戻るけど、九州支社のころにやってた仕事も、
まわりのフロアの人達に直接「ありがとう」って言ってもらえたりとか、
「この資料、作ってくれて助かった!」って言ってもらえたりとか、
きっとそこが心地よかった、違うかな。

・春木
そうそう、そうね。

 

子育てに迷っていた自分と
アドラー心理学との出逢い

・松本
ヨガだけじゃなくって、
いまはアドラー心理学も勉強してるよね?
この活動もヨガの延長線にあるのかな?

・春木
ああ、全然違う。もう全然違う。
アドラー心理学との出逢いはね、ヨガをはじめる前からなの。

上の子の子育てには、ホントにすごく行き詰っててね。
産休中の暇な時に、ネット検索で、
「褒めたらキケン」っていうブログを発見したの。
それはわたしが今なお学ばせていただいている、原田綾子先生(※1)のブログだったんだけど、
そのタイトルにすっごくドキーーッ!っとしたのを覚えてる。

・松本
アドラー心理学、だっけ?わたしも岸部一郎氏の著書(※2)を読んだことがあるなあ。知人から本をいただいて読んだんだけど面白かった。

・春木
それまでは、褒めて育てなくっちゃ、ちゃんと育てなくっちゃ、っていう思いがすごくあって。
幼児教室にもたくさん通わたせてた。工作したり、リトミックしたり。
でもすべての方針が、褒めて育てる、だった。

でもアドラー心理学の考え方はそうじゃなかったの。ホントに面白いなあと思ったな。いや、むしろ衝撃的だったかも。要するに私は、子育てが忙しいから仕事に身が入らんと言い訳をし、
仕事が忙しいから、子育て出来ないと言い…。いろいろとただ、言い訳をしてただけなんだ、
っていうのにアドラー心理学を知って気がついたのね。
これじゃだめだ、まずは辞めよう会社を、と。
すぐ会社に話したら、「じゃあ来月末にでも辞めてくれ。」って。
あ、そんなに急に?みたいな(笑)。あっさりしてるもんだね。

・松本
でもそこで、やるべき量を減らしたってことね?

・春木
うん、何か言い訳をしなきゃいけない状況を辞めよう、と思ったの。
やりたいと思うことをやればいいだけなんだ、って。

・松本
なるほどね
※1)原田綾子氏:勇気づけの親子教育専門家 HeartySmile代表 http://heartysmile.jp/
原田氏とその師匠である岩井俊憲氏(ヒューマンギルド社代表http://www.hgld.co.jp/)に従事し、アドラー心理学を学んだという
※2)「子育てのためのアドラー心理学入門―どうすれば子どもとよい関係を築けるのか」岸見一郎著
 

やりたい気持ちより、
嫌われることを恐れる気持ちが
上回ってた自分

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・松本
アドラー心理学を学びだして、なにかほかにも変化や気づきはあった?

・春木
うん、わたしが受講したアドラー心理学の講座でね、
「どんな大人に育ってほしいのか。」みたいなワークがあったんだけど
そこで私が思ったのが、
やりたいことを「やりたい!」って言える子になって欲しいな、ってことだった。
そう言える刺激的な人がいっぱいリクルートにはいたけど、
私はそうじゃないな、と思ってて。

長男は空気を読むの。一人目だからっていうのもあるけど、
わたしに似ているところもあって。
でも次男はね、何も気にせずやりたいことを言ってくる。
「やりたいー!」って。これ、私には無い要素なの。
子供達にはみんな「やりたい!」って言える子になって欲しいなと思ってる

・松本
それ、なんでなんだろうね?
何で春木さん自身は、「やりたい!」を言える人じゃなかったんだろう?
例えばさ、
周りの人をサポートして「ありがとう。」って言われるのが好き、だったでしょう?
ああ、私は直接顔をみながら仕事がやりたいんだーって、
例えば九州に居る時に気付いても言えなかった?

・春木
そうだなあ。
何をやりたいっていうことよりも、
「何を求められているか」っていうところにアンテナが立つタイプだから、
たぶん分かってなかったと思う、自分の思いが。
いや、そもそも、自分の「やりたい!」が無かったのよ。

・松本
そうか、そうか。

・春木
チアやってた時も「人手が足りないの」って言われたら行くけど、
自分からやってた訳じゃない
人手が足りないのね、じゃあ行かなきゃ、みたいな。
いつでもそんな感じだった。
その他に手伝ってた会社さんの仕事もそうだけど。
基本的には手伝わなきゃ、って思っちゃう。

・松本
優しいなあ。それ、何でだと思う?自分で。だってさあ、断り方なんていくらでもあるじゃない?
でも断らないでしょ?

・春木
何で…か。それね…たぶんね…。断ったら、嫌われるから。

・松本
ほう…!何か…、私がいままで抱いていたイメージとちょっと違ったな。
春木さんって、すごいやわらかいイメージなんだけど、
やわらかい九州弁でズバって確信を突く、みたいな(笑)。
そんなイメージだったから、嫌われることを恐れているなんて、思ってもなかった

・春木
うん、その気づきもアドラー心理学の最初の講座で気づいたかな。
嫌われたくないっていう部分は、自分の中ですごく大きかったんだなあって。

 

都合よく記憶をすり替えていた
幼い頃の思い出。
自分を正当化したかったんだ、と。

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・松本
つっこんだことを聞くけど、親御さんからは大事にされてた…、よね?
愛情をたっぷりうけたはずなのに、誰かに嫌われることへの恐怖って、どうして抱えてたのかな?

・春木
大事にしてもらったんだけど、もっと大事にされたかったんだろうね、たぶん。
わたしには妹が1人いるんだけど、いっつも妹ばっかりかわいがってる、と思ってたの。

幼い時は、そこそこ頑張る子だったんだけど、月に一回絶対熱を出して、学校休んでたのね。
それを母にいつも「もうあんたはそんな仮病ばっかり使って」って言われてた。
だって、熱は出るけど昼過ぎには治ってたから。
自分でもなんでだろう、と思ってたんけど、うすうす「病気になったらかまってもらえる」っていうのも分かってた。

・松本
ああー。なるほどな。

・春木
アドラーは「人は記憶を作ってる」っていう考え方するんだけど、
自分の都合のいい記憶だけを何回も思い出して、自分を正当化するのね。
私だったら「妹ばっかり可愛がられてた」っていう事実。

・松本
あ、わたしがよんだ本でも書いてた。
「昔がこうだったから、今の私はこうなんだ」って、原因づけるってことよね。

・春木
そうそう。よくよく妹とか母の話を聞いてみたら、全然わたしの記憶とは違ってるんだけど、
自分自信の心理状態に、ぴったりな記憶を思い出しやすいようになっている。
「嫌われたくない」と思ういまの自分を正当化するのに
「もっと親に好かれたかった」っていう、記憶が必要なんだろね。

・松本
正当化するために、ね。なるほどね。

・春木
うん、だから私は子育てが上手くいかない、とか、
仕事も全然上手くいかない、とか、
全然関係ないんだけど、それを結び付けるために
その記憶を一生懸命引き出してた。

・松本
ちょっと違うけど、私も似たようなことダンナに言われたなあ。
ケンカした時に、旦那からわたしの「スネ癖」を指摘されたとき
「私はどうせお母さんとすごい似てるから」って彼に言い返したの。
そしたら「それ、お母さんのせいにしてるだけやん」って。
確かに、と(笑)

・春木
うん、うん、うん。ほんとそうだね。わたしも三男が少し身体が弱く産まれた時、
「親孝行してこなかったから、こんなことになった」って思ってしまってね。
でも、それだったらまた全部親のせいみたいになってるじゃない!って気づいた。
わたし、また同じように記憶を利用しようとしてた、って気がついて。
その時はもうアドラー心理学を学び始めてたから、すぐに切り替えられたけど。
知らなかったら、またそこで、「なんでなんだろう」みたいな負のループに陥ってた気がするな。

・松本
そっかー。いい思考の仕方が出来るようになったんだね。

 

「産後ママがくつろげる場所を作りたい」という
“やりたい!”に気づけた幸せ

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・松本
いまは仕事、楽しい?

・春木
うん、自分の思う通りにやっていけるのが楽しい、かなあ。
今は子育てが大変だから、月に3回にしよう、とか。ペース配分を自分で決められるから。

・松本
うんうん。今後イメージしてるカタチはあるの?

・春木
いずれはもうちょっと駅近なところに、ちゃんと自分のスペースを作りたい。
けど、それヨガだけで作れるか、って言われると、なかなか難しいところがあって・・・
ヨガの単価ってものすごく低いからね。

ヨガをはじめた時に感じた思い、「産後のママがくつろげる場を作りたい」っていう思いを大切にすべきか。ビジネス的視点を優先すべきか…、すごい迷ってる。

・松本
なるほどね。自分のスペース作るって、難関は多そうじゃない?特に経済面。
それは新たなストレスになるんじゃないかなあ、と思うんだけど。どうなんだろう?

・春木
うーん、確かに大変にはなるんだけど、なんというか緩やかに、やりたい方向に進んでるから
「いつかどうにかなるのかな」っていう根拠のない自信はある(笑。

・松本
でも、今までと違って、「やりたい」軸があるからかな?

・春木
そうやね、明らに一年前と比べたら、いろんなことが回ってきているし。

・松本
へー。でも確かに楽しそうよね、いま。明らかに一人目を育てている時より、
二人目育てながら広告の仕事している時より、今が物理的には一番大変になっているはずなのに。

・春木
そう?そうみえる?

・松本
うん、みえる、みえる。判断基準が「断られたら嫌われる」とか、「周りの人に喜んでもらえる」とかじゃなくて、自分がやりたいことが、作りたい空間がわかったからじゃないかな?

・ 春木
ほんとだね。しかも教室を出すなんて夢をもし果たすとなったら、
経済的負担も大きいはずなのに…。確かに苦しくないなあ(笑。

・松本
ね。やりたいことがあるって強いことなんだね。息子ちゃんたちも、母の願いをうけて、自分のやりたいことは「やりたい!」って言える人生を送って欲しいね

今日は本当にありがとう。

 




編集後記

「あなたはなにがやりたいの?」そう問われることに、少し恐怖を覚える人は少なくないんじゃないだろうか?同時に、自分の得手・不得手を正しく認識している人も多くない気がする。
やりたいことと、やりたくないこと、できることと、できないこと。
早くわかればそれだけ早く楽になれるのかもしれない、彼女のように1人めの子育てに苦しまなくて良かったのかもしれない、昔の職場で自分の立ち位置に悩まなくても良かったのかもしれない。
だけど悩んだ期間が長い程、優しい人が多い気がする。心の「ひだ」が多いから。見つからなくて、苦しんだ人の気持ちがわかるから。自信がもてなくて、嫌われるのが怖くて、そんな不安がわかるから。とても正直にいろんな感情を話してくれた彼女、感謝の気持ちであたたかい気持ちになれた1時間でした

春木 恵

株式会社リクルート九州支社で進行管理を担当後、関西へ異動。結婚情報誌「ゼクシィ」のディレクターとして約10年勤務。退職後、株式会社JAMSTOREの専属ライターとしてライター業をこなす一方、アドラー心理学に基づいた「勇気づけ子育て講座」の講師、及び、産後ママのための子連れOKヨガ講師など、多方面で活躍。自身が発行するメールマガジン「【無料メール講座】3ヶ月で怒るママから穏やかママへ!2歳~8歳の自信を育む勇気づけ子育て」は、現在約700名が購読。着実に購読者数を伸ばし続けている。

得意な文章は、ブライダル及び、子育て、アパレル関連。小学生3年生、幼稚園年長組、そして1歳児の男子3児の母。:http://ameblo.jp/cocotane-blog/

【販促ラボVol.5】命名完了

WEBデザイン担当の高田氏より
チャットワークに届いた一通のメッセージ。

高田でございます。
ネーミングとロゴ、パッケージと、少々お時間掛かりそうなゾーンに入ってまいりましたが、弊社でのWEBデザインのスケジュールを確保しなければなりませんので、ざっくりいつくらいから作業が開始出来るのか目算をつけておきたいのですが可能でしょうか?

1)ネーミング決定
2)ロゴ初稿
3)ロゴFIX
4)ボトルデザイン(パッケージデザイン)初稿
5)ボトルデザイン(パッケージデザイン)FIX
6)パッケージサンプル
7)イメージ撮影、商品撮影
8)ワイヤーフレーム作成、FIX
9)サイトデザイン
10)サイトデザイン修正、FIX
11)サイトコーディング
12)デバッグ
13)サイトローンチ

納品までに少なくとも上記工程が必要になってくるかと存じますが、
12月上旬にオープンするには7)までの工程が
10月末までに完了していないといけません!!笑
各々の工程に日程を入れてスケジュール化してからこの先進めないとなんとなくズルズルしてしまいそうなのでお願い出来ますと幸いにございます。。。

 

メッセージを拝読した日は、すでに9月中旬。

そしていまは 1)ネーミング決定 の前。

し、しびれる!

 

いやー、しかしどうしてこう、
パンフレットだのWEBだのって、
最後はスケジュールがタイトになっていくんですかね。

…私起因か。

 

否!落ち込んでいる場合ではない!

12月にはECサイトオープンするんです(予定)!!!

 

ってことは、

ここであんまりうだうだ迷い、
モジモジ足踏みしている場合ではないのです。

 

でも…

名前ってあとあと影響してきますしねぇ。

とはいえ、悩みます。(結局モジモジ)

 

果たしてこれは「妥協」なのか、

それとも「英断」なのか。

 

自分でもわからなくなりましたが、

遂に決めましたよ、名前。

息子の名前より悩んだんちゃうかしら。

それは嘘だけど、それくらい悩みました。

いまシコシコとロゴとデザイン、詰めてます。

 

ちなみに名前はまだ内緒。

 

 

諸々(商標登録とか)
今一度確認してから公開予定。

あと少しだ!フンガー!!!

 

【ルーツvol.3】職業:会社経営者|上田雅也

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以前から共通の知人を通じて、そのお名前は存じ上げていたものの
直接お話ししたのは初めてでした。
上田雅也さん。
マンションなどの新築物件に施すコーティング事業のほか、
環境や人に優しい消臭剤・洗浄剤の製造・販売など、
健康・美容・環境をテーマにした様々な事業を展開されています。
インタビューのキッカケとなったのは、 上田さんの会社が作った消臭剤・洗浄剤の存在。
その商品の持つ力、開発背景をとても楽しそうに話す上田さんを見て、
「この人って、どんな人生歩んできたんだろう?」 と興味をそそられたのでした。
ナイスミドルの生き様、松本がジリジリと、にじり寄ってみました。




時代背景にあったシックハウス問題。
「キレイな空気を。もっと安く」
そして商品開発へ。

・松本
上田さんの会社で作ってる消臭剤と洗浄剤、
面白い商品ですよね。
すごく消臭力・洗浄力が高いのに安全。

でも商品そのものより、
開発しようと思ったその背景が気になってました。
「なんでこれ、作ろうと思ったんだろう」って。

・上田
この商品を作る会社とは別に、
新築マンションなどにコーティングを施す会社を運営してましてね。
その会社はもう15期目。
商売の軸となっている事業です。
コーティングはその名の通り、壁や天井へ塗料を塗っていく訳なんですけど、
ほら、昔「シックハウス」問題とか、よく取り沙汰されてたでしょう?
壁や天井に塗った塗料が、住空間の空気汚染を引き起こすケースが
問題視されていた。

そんなとき、「触媒(※1)」の力を利用した、
塗るだけで空気を良くする
コーティング剤に出会ったんです。
※1)
触媒(しょくばい)とは、特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいう
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%A6%E5%AA%92
 

このコーティング剤が、なかなか評判良くてね。

空気をキレイにしてくれるコーティング材がある、と
新築マンションの購入者から、
施工依頼がたくさん舞い込んだんです。

時代背景から、空気を気にするお客様も増えていましたしね。

でもご購入下さったのは、主に富裕層。
実はこのコーティング、1件のお宅を施工するのに
約30万〜40万円かかるので、
どなたでも手軽にお買い上げ、とはいかないサービスなんです。

・松本
うーん、確かになかなかのお値段ですね…。

・上田
ただ「触媒」で本当に空気をキレイに出来る、ということは分かった。
次は、もっと安く出来ないのかな、と。

・松本
富裕層以外にも広めたかった?

・上田
そうです。マンションを買う若いお客様で、
「コーティングやりたいけど、予算が無いから無理だな…」って
諦めたお客様をたくさん見てきましてね。

高いもの、収益の高い商品を売るのも、
企業としてはもちろん大切なことなんだけど、
「いまのコーティング業って、一定層のお客様にしか応えられないなあ」って。
ずっと心にひっかかってた。
この触媒技術を使って、安くていいものが出来たらいいなあって、
次第に思うようになったんです。

・松本
触媒の技術ってそんなに珍しいものなんですか?

・上田
いえいえ。
もうすでに光触媒とか空気触媒とか、いろんな触媒技術は
世の中にたくさん出回っています。
例えば、光触媒はチタンを使って、光をあてることで空気を浄化するし、
空気触媒は鉄を使ったり、カリウムを使ったりして浄化する。
ただ、そのうちのほとんどは大手企業が特許を取っているんです。

・松本
なるほど。その技術は使えないんですね。

・上田
そう。そこで注目したのが鉱物、ミネラルです。

例えば今、車の排気ガスはとてもきれいでしょ?
あれも触媒技術を利用してるんですが、ポイントは鉱物。
排気ガスが出るマフラーのところに、
ミネラルの一種である白金、いわゆるプラチナを使ってるんですよ。
鉱物が触媒となり、空気をきれいにしている、というワケです。

ミネラルって意外にも能力ある
でもあまり知られて無いよね、と。
じゃあ、もっとここ掘り下げてみようよ、という訳で
本業の合間に、日本全国の岩石をいろいろ調べはじめたんです。

最初は、ほぼ趣味的にやってましたね。
8年、9年くらい前かな? 1年くらいかけて地道にやってました。
そしたら、たまたまいい鉱物に出会った。
実験してみたら、めちゃくちゃ効果があってね。
「わあ、何これ!すごく効果あるやん!」って関係者一同、大騒ぎ(笑
「触媒」の新しい力を証明できた瞬間でした

・松本
元々「空気をキレイにする」プロが生んだ力作だったんですね。

 

認知度に阻まれた現実。
「じゃあ、黒子に徹しよう」
と頭を切り替えた

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・松本
開発後の販売はスムーズでした?

・上田
いえいえ。むしろ開発作業より大変でしたね。
一応商品名も決めて、いざ売り始めたんだけど、
やっぱり無名の企業ですから。
販売を開始したあとがもう、それは大変でした。

まず、商品の効果・効能を証明するためにデータを取るでしょ?
すごくコストがかかった。
綿密なデータをいろんな角度からとるから、
軽く1000万円近くはかかったでしょうか。

さらに名前を広めるために、
アナウンサーだった友人を通じて、
ラジオのスポンサーになったり。
コマーシャルを1年半くらい流したり、コストばっかりかかってましたよ。
その割に認知度は上がらないし(笑。

・松本
なるほどー・・。

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●写真)自社で販売している消臭剤・洗浄剤のシリーズ「分解式」
・上田
そんな時、東京のある企業様が、
この商品を手にしてくださる機会がありましてね。

「この消臭剤なんなの?すごいね。」と
効果の高さに興味を持って下さったんです。
さらに自社で取り扱いたいというお話までくださった。
それが最初のOEM販売第一号です。
有り難かったですよね。

でもそれで終わりじゃなかった。
その会社のトップの人が、少年野球の監督をしていらしてね。
プロ野球に行くような選手を育てたり、
甲子園球児を育てたりしている方だったんです。

その監督がうちの商品を気に入って下さって、
某プロ野球球団のOBに渡してくださったんです。
そこから球団の工具係の方に商品が渡って、
選手のヘルメットに使ってみることになった。

そしたら結果が出たんですね、
ものの見事にニオイが消えたんだそうです
中でもとても臭うと評判だった
某外国人選手のヘルメットが、全く臭わなくなったと話題になった。
しかもその効果が継続したことをキッカケに、
球団の選手自身が使ってくれ始めたんですよ。

そうこうしてる間に、大手スポーツメーカーさんの手に渡って一気に商品化。
そこで気づいたんですよね、
あ、うちは黒子に徹する方がいいな、と。

・松本
すごーい!

・上田
大手メーカーさんのほうが、コマーシャルも自社で打てるし、
PRのノウハウも資金力もある。
うちは製造と開発、データ収集。
ここだけきっちりすべきだなあと。

・松本
自社が出来る所、得意な所に、
特化したんですね。

・上田
そう。
黒子に徹しよう、と考えを切り替えたのは4年目くらいからでしょうか。
1年〜2年目は、自社商品として頑張ってたんですが、
3年目以降からは、頭切り替えて、OEMに徹してしていったんです。

 

とても安心・安全。
だけど「化け学の力」に
涙をのむことも。

・松本
私ね、ずーっと以前は某大手メーカーの消臭剤を使ってたんです。
ただ、子どもが出来てからは使ってない。
別に、上田さんの前だから言うわけじゃないんですけど、
やっぱりなんとなく気持ち悪くて。
なんというか、こう…薬を撒いている気がして。
こういうこと公に言うのは、あんまり良くないかもなんですが(笑。

だって昔はなかったじゃないですか、消臭剤とかって。
無かったけど、別にうちの母や家が不潔だと思った事はないし、
私もお陰様で健康に育った。
もっというと、
知人は最近の柔軟剤とかニオイが強すぎて、
ぜんそくがひどくなるとかも聞きます。
やっぱり、使いたいけど使えないっていう一定層が、
絶対いるだろうなあって思ってたので、
御社の商品には興味あったんですよね。

・上田
あー、なるほど。

・松本
でも企業って、そんな風に感じてるとまでは
気づいてないんですかね?どうなんでしょう?

・上田
残念ながら今の世の中って、
全部「化け学」で成り立ってると思うんですね。
「化け学」中心に動いているから、
うちの商品のように「ミネラル」の力を使った、無機学の商品っていうのは、
やっぱりどっちかっていうと、“眉つば的”なイメージに見られちゃう。
何にしても、「化け学」のほうが、証明しやすいんですよね。

もう一つは、国が制定しているもの、そのすべては化学がベースにある、ということ。
例えば、食品添加物も全部そうなんだけども、全部化学物質でしょ。
逆に自然のものは認めてないんですね、国自体が。

例えば、殺菌する際には「塩素」は認められてるわけですよね。
若しくは「アルコール」も認められる。
でも私たちが作った商品も十分殺菌出来る。

この3つを比べたら、絶対私たちの商品のほうが安全だ、と
断言はできるし、データもあるんだけど、
結局国は、「いや、もう長年これでやってるから」という感覚。
残念ながら、やっぱり化け学から全てが産まれてる、
という事実がもうどうしようも出来ない。

・松本
それはなぜなんでしょう?戦前からですか?

・上田
戦後でしょうね。
戦後、日本が高度成長を迎えるにあたって、
どんどん色んな新しいものを許可して認めて行って、
活性化していって、景気が良くなったでしょ?
その時に誕生したものは、やっぱり化け学がベース。

・松本
なるほどね。

・上田
こんなケースもあったんですよ。
ある企業様でね、超大手企業ですよ。
効果・効能調べてもらって、営業サイドで販売のOKが出た。
その後、社内の色んなテストをクリアして、取締役からもOKが出て、
いよいよ最後に検査関係の部署にまわして最終確認!と、
なった途端に「取り扱いアウト」と判定されたんです。

・松本
なぜですか?

・上田
なんでダメなのか、私も最初は分からなかったんですよ。
だから、何回も検査にチャレンジしてもらって。
それでもダメで。
そしたら検査部のトップの人に呼ばれてね、
「もういい加減にしてくれ。」と。

でも私は
「絶対商品化できます!効果出せます!
取締役のOKまで出てるのにどうしてですか?」と詰め寄った。
その時に言われたんです、
「こんな無機学の商品作ってしまったら、
私たち有機学の人間は不要になるから、やめて下さい。」って。

・松本
うわ…。そうなんですねー。
でもそんなケース、山ほどありそうですよね。

・上田
うん。
山ほどあると思いますよ、残念ながら。

 

独立してすぐ、
“地べたを這う”
日々を強いられた

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・松本
お話伺っていると、とても順調に事業をひろげて
こられた印象があるんですが。
ご自身で転機となった出来事ってありますか?

・ 上田
ありますよー。なんせ、独立してすぐは
「地べた」を這ってましたから。

・松本
何があったんですか??

・上田
少し昔話をしますとね。

サラリーマン時代は、
かなり成績の良い営業マンだったんです
売るものが変わっても、会社が変わっても
営業成績はいつも良くて。
あぁ、自分はスーパー営業マンだなあって(笑。
かなり天狗になってたんですよ。

もちろん、自分なりに戦略練りながら、
一生懸命やってたのは事実ですが、
入社して半年の会社で、営業成績上位のトップ3に入ったりしていた。
だから独立しても、余裕で稼げると思ってたんですね。
ある日、嫁や子どもに相談もなく、
突然、勝手に独立しちゃったんです。
俺ならいける、そう思い込んでましたから。

でも現実は違った。
全く仕事が無かったんです。本当に、全く。
個人の力と会社の力を勘違いしてたことを、
遅まきながらその時、痛感させられました。

もちろん嫁も子どもも逃げちゃって(笑。
私はひとりで、1年間車生活を強いられました、
借金屋さんに追われながらね。

・松本
壮絶ですね…。
それ、おいくつの時ですか?

・上田
17年くらい前の話、だから32歳くらいかな。
当時、元嫁は私がどんな状況になっても
働かなかったんですよ、
だってずっと主婦やってたのに、私がいきなり、
しかも勝手にサラリーマンやめたから。

・松本
奥さんは奥さんで、言い分あったんでしょうね。

・上田
うんうん。言い分あったんですよ。
私の親には、「もうお前なんて勘当だ!」って言われて。
勝手に辞めて、女房や子どもを路頭に迷わせた訳ですからね。

あの1年間は人間じゃなかったなーって、
今になってみれば思います。
朝昼晩、水飲んでた。
最後は財産も、カラーボックス1コになってた。

・松本
それ、何か復活出来るキッカケってあったんですか?
いまこうしてお話して下さっている、ってことは
もちろん何かキッカケはありましたよね??

・上田
ええ、ありました。
私が会社員時代にお世話になっていた元上司が、
ある日連絡をくれたんです。
その人は福岡にお住まいだったんですが
「あんまり景気よくないの聞いたよ、一度こっちに来いよ、話聞くよ」って
言われましてね。
お金もない、もう水しか飲んでない時だけど、
とりあえずお金かき集めて、新幹線の往復チケット買って、
福岡まで会いに行ったんです。
そこでいろいろ話聞いてくれて、おいしいものもたっぷり食べさせてもらった。

・松本
わー・・。それは嬉しいキッカケでしたね。

 

見知らぬ土地で無一文に。
ひとりの浮浪者が
導いてくれた
一枚の写真

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・上田
福岡で面会した時、元上司は
いろんなツテを当たってくれて、いろんな人の電話番号や連絡先を教えてくれて。
「この人に一回電話してみろ、事情を話してみろ」って言いながら。
たくさんの人を紹介してくれたんです。
ほんとうに有り難かった。

晩御飯食べさせてもらった後は、駅まで送ってもらって、
たくさん御礼を言って別れたあとのことでした。

急にお腹を下したんですよ。
いざホームに向かおうと思った瞬間でした。

ほら、普段水しか飲んでなかったでしょ?
急にいいもの食べすぎて(笑
それはもうものすごい勢いで下した…。
駅のトイレから全然出られなくなったんです。

・松本
あらら。

・上田
やっとの思いでトイレを出た時には
もう最終電車の新幹線が出た後。
とはいえ、元上司にまた連絡するのも甚だご迷惑だし、
仕方ない、始発まで駅で待とうと諦めて、
上着とカバンを膝に置いたまま
駅の構内で壁にもたれて本読んでたんですよ、
座りながらね。
でも4時前くらいかな、
ついうたた寝してしまったんです。

30分ほど経った頃、
ハッと気づいて目を開けたら、
持ってたものが何も無かった。
上着もなけりゃカバンもない…。

・松本
えーーっ!!

・上田
携帯ももちろん無い。
あるのは、ポケットに入ってた車のキーだけ。
それ以外何にもない。

警察行って、とりあえず10円玉を何枚かもらって、
実家に電話はしたものの、親は勘当状態だったから、
私の声だとわかった瞬間に電話を切られちゃったんですよね。

・松本
あぁー。つらいー…。

・上田
誰も連絡つかないし、電話しても切られるし。
俺はもう浮浪者だなあと。

ただ呆然としながら、
昼前くらいまで駅の構内を、ずーっとうろついてたんです。

そしたらね、ある浮浪者のおっちゃんが声を掛けてきた。
「自分、落としたやろ?ついておいで」って。

いまだになぜだかは覚えてないんですけど、
あの時はもう、頭おかしくなってたから(笑。
大人しくついていったんですよね。
着いていった先にはゴミ箱がいっぱい並んでた。
するとおっちゃんがその中のひとつを指差すんです。「ここや」って。
言われて見たら私のシステム手帳が捨ててあった。

・松本
わあー!良かった!!

・上田
そうなんです。もう本当に嬉しくて。
そのおっちゃんに
「ありがとう!!ありがとう!!でもなんで分ったの?」って尋ねたら、
写真を見た、と言うんです。
ゴミ箱から拾った手帳を開いたら
そこには、わたしと娘が手を繋いでる1枚の写真が挟まっていた。
その浮浪者のおっちゃん、
娘と映る私の写真をみて、声を掛けてくれたんですよ。

そして、その写真をみてもう一つ思い出したのは、
大阪まで帰る新幹線のチケットのこと。
写真の裏に入れておいたんです。
無くさないようにね。

そのおっちゃんのおかげで、娘のおかげで、
私は大阪に帰ることが出来たんです。

・松本
ドラマみたいなお話ですね…!!

死のうと思った。
でも娘が助けてくれたから。
「逆立ち」して頑張ろう、と。

・上田
浮浪者のおっちゃんにさんざんお礼を言って、
新幹線乗って、そこからは次の日の昼まで、
ずーっと声出して泣いてました(笑)

正直、死のうと思ったんですよね。
浮浪者になるくらいやったら、死んだ方がいいな、と。
でも考えてみたら、
私、娘に生かしてもらったんですよ。
子どもに大阪まで連れて返ってきてもらった。
じゃあ、もう一度頑張ってやろうって、
そう思えたんです。

・松本
そうかぁ・・・。

・上田
但し、もう一度やるなら、「逆立ち」しようと思ったんです。
以前の自分と同じやり方なら、また失敗するはずだから。
逆立ちしよう、つまり
今までNOと言ってたことも、すべてYESと言ってみよう、
何でもやってみようと思ったんです。

・松本
すべてをYesに…。そうなんですね。

・上田
思い立った後はすぐ、
会社経営していた自分の親友に電話して懇願しました。
「俺の人生を買ってくれないか?」って。
もう恥も外聞もなく、見栄をはることもなく、です。
何も洗いざらい隠すこと無く話しました。
そしたら彼は、すぐにちっちゃなアパートを借りてくれてね。
「車で生活していたら、どんなことをしたって再起なんて無理だ」って言って。
そこからですね。
いろいろ積み上げて来ていまに至る、です。

・松本
いや、なんか…壮絶ですね。
でも「会うべき時」に、「会うべき人」と巡りあってますね。
昔の上司とか、浮浪者のおじさんとか、娘さんとか、親友とか…ね。

・上田
そう。だからすごく、人って大事だと思うし、
人とのつながりも大事にしたいんです。

・松本
人のつながりを大事にしたいっていう言葉は、
よく聞く表現ですけど、
上田さんが言う、その言葉はめちゃめちゃ深いですね。
わたし、インタビューの仕事長いことしてますけど、
ウルッときたの初めてです(笑

・上田
あはは(笑)
すべて無くなったんです、1回ね。
それこそ、未だにVISAカードは作れないしね。JCBも。
アメックスはプラチナやから。

・松本
すごい!!

(両笑い)

・上田
だから、取り戻しましたよ、取り戻した。
昔は天狗の時代もあったけど、
いろんな経験してきたから、今は誰に対してもあんまり変わらないです。
出会いは大事だし、どんなことが起こるか分からないと思ってます

自分の「器」を見失わずに、
いつも「Yes」を選べる
自分でいたい。

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・松本
独立前の自分にメッセージを送れるとしたら、
どんなメッセージを届けたいですか?

・上田
天狗になるなよ!ですかね(笑
そして「自分の器で考えるな」です。

・松本
自分の器、ですか。

・上田
独立して、いろんなことがあって、
分かったのは自分の器。私ごときが、自分の判断で
「こんなもん売れるか!」とか、「あの人はダメだ」とか
判断すること自体がダメだなと。

だって、人生何が当たるか、わかんないでしょ?
だから、基本は全部、yes。
外見やイメージや人の噂に左右されず、自分でやってみてから判断する。

もちろん、持ち込まれる話の99%は、ダメなものばっかりなんだけど(笑
中には面白いものがあるんですよ。
これからも色眼鏡をかけずに、
いろんなことにトライしていきたい。

・松本
でも冷静に自分の器を見極める、って難しそうですね。
逆にその器、つまりキャパ=限界のように思えて、
諦めちゃったりはしませんか?

・上田
そんなことないですよ。
例えばね、私が1億円の売上をあげたい、とするでしょう?
でも私には、年商1000万円くらいのビジネスしか出来るイメージがない、とする。
だったら、売上1億円の会社なんて到底作れないじゃないですか。
じゃあどうしたらいいんだろうか、と。

それで出た答えは「1000万円の会社を10コ作ろう」ということ。
自分が1000万円の器だったら、10社で1億円になるじゃない、と(笑。

・松本
なるほど(笑!
おもしろいですね、その発想。すごく前向きだし、現実的。

・上田
そう。だから器を知ることは、諦めることでは無いんです。
大切なのは、自分の力量を冷静に客観視できることであって、
諦めることではないですから。

これからは若い人のために
新しい雇用を創造したい

・松本
今後、やってみたいことってありますか?

・上田
以前はね、「10社作って、売上を億単位目指したい!」って

息巻いてたんですけど、最近は、ちょっと違うんです。
新しい何かを作って、新しい雇用を作りたいというか。

・松本
ほう、ほう。

・上田
最近若い子見てても、かわいそうだなあ、と思ってるんです。
頑張ってもそんなに給料増えないし、
昔と違ってベースの給料もすごくいいわけじゃない。
だから若い子にm何か新しい「キッカケ」を作れるような、
そんな動きを何かしたいなあと思ってます。

・松本
チャンスを与える、というイメージですか?

・上田
そうですね。何でもいいと思うんですよ。
与えられたものを、どうこなして、どう広げていくかが大切。

・松本
スピード感、ですか?
何をするか、より、新しい雇用を生むってところが大事?

・上田
そうそう。だって、世の中ほとんどの人って、
やりたかった仕事に就いてるわけじゃないでしょう?
公のものですから、仕事って。

いま私が代表取締や役員をやっている会社は
全部で4社あるんですが、雇用創出のために5社目、6社目、7社目、と
作っていくんじゃないかと、現時点では思っています。

でもね、実は最後の最後にやりたいことは…、
自分で田んぼでも耕しながら、ゆっくり暮らしたいなーと。そう思ってます。
山奥でね、自分の食べるものだけ作って生活したい(笑

・松本
なるほど!究極はそこ、一番の贅沢かもしれないですね(笑!

・上田
はい。自分の食べる分だけ作って、自分の好きな音楽を好きなだけやる。
この生活に向けて、いまは日々邁進するのみ、です。

 




取材後記

筆舌に尽くしがたいほどに、辛く厳しいご経験をされた方ほど、 科学の力では説明がつかない、 不思議な経験をお持ちのような、そんな気がします。
見知らぬ浮浪者との出逢い、 復活へのキッカケをくれた一枚の写真。
通常では考えられない嬉しい偶然は、 それまでの辛い日々を耐えぬいた人だからこそ、 神様が起こしてくれた奇跡なんじゃないかと。 いや、そうであって欲しいとつくづく思いました。

「人との出逢いは大事」

なんて、あまりに言われすぎてて、つい聞き流してしまいがちですが、 上田さんのように出逢いの大切さを、身をもって学んだ方に言われるとぐっときますね。

出逢いを大切に出来ているかなあ。
安易に「No」と言ってないかしら。
いろいろと考えさせられたインタビューでした。

上田雅也

高校卒業後、某大手楽器販売店の販売職や、建築関係の営業職を経験。 いずれの企業でも常に優秀な営業成績を収め、30代前半に独立を果たす。
独立当初は受注難に苦しみ、車中生活や借金を抱える生活をおくるも、 周囲の協力を得て34歳の時、再スタート。翌年35歳には住宅コーティングの 会社・株式会社ウィルパワーを設立(http://wpower.co.jp)。 関西の新築マンションのうち、約60〜70%の物件でオプション施工を指定されるまでの 企業へと成長させる。 2008年には消臭剤、洗浄剤の会社・株式会社ナチュラを設立(http://natula.co.jp)。 OEM体制に方向転換後は、大手・中小企業含め30〜40社とOEM契約。 現在は中国、韓国、タイ、台湾、ドバイなどの海外にも販売先を広げ、 さらに貿易会社、健康関連の製造販売会社など、現在4つの企業の経営に携わるなど、多角的に事業を展開中。
車中生活を乗り越えた上田氏の本丸、株式会社ウィルパワーは2016年9月現在で15期目。 音楽とギターをこよなく愛する1967年1月生まれ49歳。1児の父。

【販促ラボVol.4】名前探し、ボトル探しの旅へ

9月某日。

前回の会議に続きまして、今回は会議・第三回目。

「ネーミングについて考える」の巻き

です。

松本がお盆明けにまとめた商品ストーリー(※)を元に
いつもの2階ソファ席でブレストしました。




※参考資料:商品ストーリー資料
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みんなで持ち寄ったネーミング案はこんな感じ

A


Re:
00
m a
mw
MW
standerd
Time
base
space
scene
Shu シュー
ふたつ
やすとき
ふうあい
トレモロ
stromatolite (読み:ストロマトライト)
reduce (意味:減らす)
elements (意味:元素)
decompose (意味:分解)
Decomposition (意味:分解)
dissolve (映像用語:ディゾルブ)
like dissolves like (意味:似ているもの同士は溶け合う)
(意味:適材適所)
(意味:空気を洗う)
Only it (意味:それだけ)
Origin regression (意味:原点回帰)

and more…。

よく見ると社長の名前も挙がってるし(笑

とにかくみんなで、いろんな角度から考えてみた名前たちです。

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ここに、O女史が持参してくれた
デザインイメージも出して、
ひねり出したネーミング案たち、
そして商品ストーリー。

これらをバァーッと机上に並べて、
いざブレスト開始です。

 

なんというか…、

ロジックで考えて正しいことも大切だと思うんですが、
“ピン”とこないのは危ない、と思うんですね。

なので、

ロジックで考えたあとは一度、感覚を大事にしながら考えてみる。

いろいろ寄り道しながら、考えるブレストの時間って
実はとても大切な気がしています。

正しいけど、面白くない、
正しいけど、素敵じゃない、

そういう商品はなんというか、いかんのではないかな、と。

 

そんなこんなで蛇行しながらの名前会議、

日本語なのか、英語なのか。

日本語でも、漢字なのか、平仮名なのか。

機能重視の名前なのか、ライフスタイル提案の名前なのか。

喧々愕愕…。

 

お、終わるんかこのブレスト…!!

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↑松本、集中力切れる寸前の図。

もはや苦行。悩むわー。

 

と、ここで高田氏が一言。

 

「いったんボトルをイメージしてみましょうか。」

 

 

あれ?名前の前にボトル??

 

「名前に行き詰まったら、カタチからイメージするのもありですよ」

あ、なるほど。

 

というわけでここからは急遽、

「ボトルデザインを考える」の巻き

に変更。

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みんなでググったり、デザイン本みたり、雑誌みたり。

いろんなところにボトルデザインを見に行きます。

 

※打合せ時にググったボトルデザイン関連サイト

ブレスト後半は、

「ギフト用はどう?」とか、「詰め替えも捨てがたい…」とか

展開したカタチも議題に。

 

上記のリンクは、検索した順番に貼付けてるんですが、

こうしてみてみると、話の流れが伺えるような検索結果ですね。

 

ちなみに

imgp0517mini
男子組はアルミボトルに反応。

 

「いいねえ♪」「いいっすねえ♪」

「ま、でもペルソナとはちょっと違うけどねー 」

「ね、でもいいっすね」「いいねえ」

 

こんな感じで気づけば2時間経過。

するとおもむろに高田氏、

「ま、いろいろ出ましたが、
そろそろ松本さんが
『えいっ!』と決める段階ですね」

と一言。

 

一球入魂して投げた球が、
豪速球で打ち返されて、
眉間にデットボール受けたような。

そんな感覚を覚えて、目が覚めました。

ストーリー出来たくらいで、
ぬるりとしてた私がバカでした。
9月末までにネーミング、決めます…。

むはーーーー!!

【販促ラボVol.3】溢れ出すペルソナ

前回の記事「【販促ラボVol.2】待望のペルソナは見えて来たのか?!」

に続きましてお題は

3:ターゲットとなる人物像(ペルソナ)って?

について。

おのおの「この商品を必要とする人ってどんな人?」と、
思うままに具体的な人物像を挙げてみました。

まずは松本案

●35歳|独身|総合職|年収480万円|大阪市内(北区南森町)に一人暮らし|家賃は2Kで約12万円(イメージ例:https://www.homes.co.jp/chintai/b-1271470000231/)
去年引っ越してきたばかり。勤務地の梅田にも近く、
深夜業務になっても1メーター程度で帰宅出来る距離を優先
・総合職なので残業多め。終電よく逃す。
だからこそ住環境にはこだわる。こだわれる年収にもなってきた。
・外食多め。貯金は300万円くらい。(収入の割に浪費家)
・こんだけ働いてるんだから、プライベートくらいオシャレでキレイな空間に身を置きたい。汚い部屋にいる自分が許せない。
・自宅に帰ってきた瞬間に「むわっ」と部屋のニオイがすると嫌。玄関ではすっきり気分で出発し、ほっこり帰宅したい。
「玄関を洗う習慣」とか新しい消臭剤の使い方(ライフスタイル)を提案されると受け入れたくなる。ただし、ボトルはオシャレじゃないと、置かないよ、だって私の家はオシャレじゃないと嫌だし。
・洋服は基本的にファストファッションではなく、素材のよいものを。カジュアルだけど、上質。
「45R」、もしくは「JOURNAL STANDARD」
「BEAMS」「SHIPS」とかも嫌いではないが、
ほんの少しのマイナー感が欲しい。
・ファッション雑誌なら、ビジネスシーンでは「oggi」http://www.magazine-data.com/women-magazine/oggi.html
プライベートは
「SPUR」http://www.magazine-data.com/women-magazine/spur.html
「&Premium」http://www.magazine-data.com/women-magazine/andpremium.html
「GINZA」とかも?http://www.magazine-data.com/women.html
・スキンケアアイテムは「marksandweb」などhttp://www.marksandweb.com/

続きまして、

クマ好きパパスタッフTogoくん案

28歳 女性 未婚
・甲南女子大卒、輸入雑貨を扱う企業の広報
・年収は400万円前後
・御影で大学生の妹と同居
・アフターはホットヨガにキックボクシング、自分磨きをかかさない
・大阪よりも神戸が好き
・ルーニィ、ミミアンドロジャーが好き
・メディアにも載っていない知る人ぞ知るお店を探すのが得意
・古民家を北欧風にリフォームしたカフェを開いてのんびり暮らしたい
・インテリアや小物にこだわり

松本も東郷氏も基本的には
インテリアや暮らす空間にこだわりある人をイメージした感じですね。

続きまして、検索上手なママスタッフOさん案
彼女ないろいろな人物像をイメージしてくれました。

●50代主婦・世帯収入700万円〜・少々インテリアもすき
子どもが習い事をしている(バレエ・剣道・フィギュア)
自分も趣味でなにかしている(茶道・華道・ダンス)

●30-40代女性・収入300万円〜
個人で仕事をしている(ネイリスト・セラピー系)※要は匂いが混ざってしまう環境でリセットが必要
店舗に置くのでおしゃれなボトルデザインがいい

●30-60代DINKS・世帯収入400万円〜
趣味にお金をかける夫婦・インテリアもすき・おしゃれもすき・自転車もすき
クローゼットや玄関まわりなどの匂い対策に

●30-60代ペット好き・世帯収入400万円〜
ペットに匂い対策に・かわいいのがすき

結構、生活の中で必要とする人、
「実用性」+「おしゃれさ」をカギに考えてくれたようです。

ねー、こうやってみるだけでいろいろ考えられるし、
どれもありっちゃありなんですよね。。

結局、採用されたのは以下、
ディレクター兼デザイナーの栗山くん案

 →上昇志向(意識高い系)
→環境に対する意識が高い
→食に関する意識が高い
→セレブに嫌悪感あるけど、あこがれもある
→SNS大好き
→海外製品大好き
→デバイス系
→リンネル
→マーガレットハウエル、APC
→20代後半〜30代(やや女性より)
→奥さんがコーヒーの焙煎師(経営、豆卸)
→旦那空間デザイナー
→世帯年収:500万〜
→子供はいない

なぜかっていうと、ここの層が一番
自分たちの「ライフスタイル」を重視する人たちかなー、と。
平たくいうと、

「いちいちオシャレ」な層。

でもその人たちって、単に「オシャレさ」だけじゃなくて、
「本物」だったり「良質」「自然」というキーワードでも
暮らしを彩っている。

つまり、

いくら良いものでも、
オシャレじゃなきゃダメだし、
いくらオシャレでも、
良いものじゃなきゃだめだし。

その人たちが大切にしている
オシャレな生活に
違和感を与えない素敵なカタチで
この消臭剤&洗剤を世に送り出せるなら、

そこまで「いちいちオシャレ」ってことを気にしない人たちも
きっと手に取ってくれるんじゃないかしら。

そんな結論に至ったところで、第2回のMTGは終了いたしました。

 

今後の流れとしては

※お盆明けまでに
・松本:この商品のコンセプト(ストーリー)をまとめる

※8月中に
・松本:キャッチ&商品名考える

・栗山氏:ボトル案、ロゴ
※このあたりで製造強力してくださるメーカーさんと打合わせ

・栗山氏:パッケージデザイン

※10月
・高田氏:WEBコンテンツデザイン開始

※なんだかんだで、、12月
・サイトオープン予定

…と、まずは松本が動かねば、
何も動かないというケツカッチンな状況に、

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またも松本変顔。

2016年夏、あと少し頑張ります…。

【販促ラボVol.2】待望のペルソナは見えて来たのか?!

第一回目のMTGの前半戦では、
自分たちの強み・弱み、商品の強み・弱みについて考えてみました。

って、サラッと書いてますけど、
結構難しいですよね、この作業。

強み・弱みを見つけることも認めることも難しい。
商品開発はさておいても、大事な作業だな。

と、前置きはさておいて、第一回MTG後半戦のお話。
お題は

3:ターゲットとなる人物像(ペルソナ)って?

について。
この問いに向かって答えを模索を開始します。

ただ、いきなり結論を出す前に
も少し大きめに考えてみます。

Q:商品を使ってくれそうな人・場所・ニーズって、
どーゆーの?(飲食店以外で)

ちなみに、飲食店はそもそも繋がりもあるので、
それ以外で考えてみようか、という主旨ですね。

 

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マジマジと商品見つめる松本。

(松本心の声:これ、考えれば考えるほど際限なく出てくるよなあ…。)

一見、真面目に考えてそうですが、
実はその可能性の広さに、ひとり途方にくれそうになってました。

 

とはいえ、

答えを出さない訳にもいかないので、
意識を取り戻しつつ考えます。

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今回もまた付箋方式。
みんな黙々、シコシコ書き始めます。

 

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「うーん・・」

 

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「むー。。。」

 

余談ですが。

考える時のポーズって人それぞれですよね。

 

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松本は、見えない何かを指差してました(笑。

 

すみません、つい脱線癖が。
さて10分後、出て来ましたよ。

・ブライダル用
・赤ちゃんのいる家
・病棟
・スポーツジム
・ペットショップ
・保育園
・美容コスメティック

・パパのニオイに困ってる人
・普通の家庭
・被災地
・制服がある人
・肉好き
・小金を持っている人

もっと細かいターゲット設定も
・帽子好きの人(帽子のふちが臭い・・)
・赤ちゃんがいる家のセレブママ
・メイドさんメイド服
・スーパー銭湯
・ねこカフェ
・ブライダルショップ(ドレス用)
・スーツ系の旦那様をもつ奥様

 

肉好き、ってww
まあ、いわんとしていることはわかります。(焼き肉、ね)

一方、こんな意見も

・デザイン重視の人
(ダイコク等でおしゃれなボトルを選ぶ人。おしゃれボトルに詰め替えて使う派)
・ライフスタイルショップ好き(アロマなど香りにこだわりそう)
・ランジェリーショップ
・ライフスタイルにこだわる人。
キーワードは【カジュアルプレミアム】

あー、確かにドラッグストアで探しますよね、
可愛いボトル。
中身はぶっちゃけなんでもいいっていうw

おしゃれなものに囲まれていたいんです、女子は。
(42歳ですけど女子です、女子)

このボトルの話になったとき、

シャンプーもボトルで選びがちよね、という話題から、
実は私含む、メンバー3人が同じシャンプーを使っていることが発覚。

botanist
「BOTANIST」

 

でもこの結果、なんとなくうなずけました。

 

なぜかってこのシャンプー、
何かと“ちょうど良い”んですよね。

ボトルのデザインもシンプルで、インテリア的にもちょうどよい。
(風呂場にインテリアもクソも無いわ、と
旦那には言われそうですが、女子は気になるもんなんです)

そして、価格も安すぎない。
(安すぎると、髪や地肌に良くない気がするんですよね)

ネーミングも、植物性由来の成分を使ってそう=肌に優しそう。

使ってみた感じもちょうど良い。

ニオイもふんわりいい香りだし、
髪の洗い上がりや感触も悪くない。
(使った感じがサラッとしてる。
安いトリートメント特有の、ヌルっと肌にひっつく感じがない)

 

と、まあいろいろちょうどいい。

 

でもこの感じを目指せたらいいよね、と。

ターゲットにとって
「ちょうどいい」を目指せたらいいな、と。


 

ニーズを大きく2つに分けてみる

さて。

シャンプーの趣味が3人も一緒なのが分かったところで、
みんなから出ていたニーズを
大きく2つに分けてみました

どういう基準で分けたか、それは

「重要視するポイント」の違い。
前者は「機能重視」、後者は「ライフスタイル重視」
のニーズです。

 

そもそも。

 

最近の商品って、
商品提案っていうより、
ライフスタイルを提案するものが主流よね、と。
機能はあって当然、というか、
もっというと「あればベスト」くらい。

そう考えたとき、
後者のニーズ「ライフスタイルの提案」を見据えながら
ペルソナを考えたほうが、
超・後発隊の私たちにとっては
良い策なのでは、という結論に至りました。
機能で勝負するなら、
大手には我々のような超ど級の零細企業は、
絶対かなわないよなあ、という判断ですね。

 

Q:じゃあ「ライフスタイル」を重視する人ってどんな人?

次に考えないといけないのは「ターゲットインサイト」

その人物像がどういう行動や
思考、嗜好を持っているか、
どういうライフスタイルを
おくっている人かを絞る作業です。

さらに具体的に意見を集めました。

ライフスタイルを重視する人って…

Q:どんな思考してんだろうね?
・東京に憧れる人
・家でバジル育ててそうな人
・手作りや“丁寧な暮らし”をしたい・憧れる人

Q:どこに買いにいくんだろ?(販売してる場所のイメージは?)
・nico&
・東急ハンズ
・グランフロント
・無印に行く人
・アウトドアショップ…

ふむふむ、、、。
ここで不意な意見が。

「デザイン重視=ライフスタイル重視、丁寧な暮らししてそう、
ってことだったけど、
だったら、男子もありなんじゃないの?

た、確かに・・。

例えば

・男性一人暮らし
・こだわりがあるが、洗濯は週1にしか出来ない人
(ランドリースプレーを使う人。男子でランドリースプレー知ってるってなかなかよ!
・洗濯の畳み方や柔軟剤にこだわりがある人

さらに「丁寧に暮らしたい人」って
・生活の中で生まれた疑問や悩みから考えるんじゃない?
・信頼できる人にすすめてもらうものを使うんじゃない?
(スタイリスト・美容師・プロの人)

うおー!!

ターゲットインサイトする前に、
なんだかペルソナが膨張し出した!!

しかも前半で出た
強み・弱みとは、どう整合性取っていくんだ??

考えることいっぱいやな!!

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松本、完全に集中力も落ち着きも無くして、
ひとりソファーに横座り。
一応、これでも人の親なのに。お行儀悪い。
ま、でも、いいんですよ、これで。いいんです。
最初に吐き出しておかないと、
あとで個々のイメージのブレが少なくてすむ。

うん、ブレが少なくてすむ・・・

…って、わかっちゃいるけど!!大変だわ!

誰だ!?これ、PB販売しようとか言い出したの?

 

 

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はい、松本↑です。

 

考えすぎて、もう顔死んでるしw

1時間半が限界なんです、いつも。

大丈夫か。我ながら心配w

 

結局、ここまでで約3時間が経過、
初回MTGはタイムアップと相成りました。

うーん、産みの苦しみとはこのことか。

 

さて、次回への宿題は

・ペルソナ・ターゲットインサイトをもう少し具体的に個々でまとめる。
・スプレットシートにかき込んで行く(次回MTGまでに)

ファシリ、高田さんに頼んでヨカッター。
第三者がいないと、冷静でいられなかったかもね。

 

みえそうでみえない、ペルソナくん。

会えそうで、会えないターゲットくん。

第2回目MTGでは会えるのか!?

【販促ラボvol.1】自分たちの強み、弱み、そしてペルソナ選定へ。

7月末の午後2時。
2階のソファスペースへ
JAMSTOREメンバーがわらわらと集まってきました。

この日は、

JAMSTOREのPB商品発売を目指して、
キックオフ兼初回MTG

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ひょんなご縁で、弊社で取り扱わせていただくことになった
消臭剤&洗剤。

単にECサイトぽんと作って売るだけじゃあ、
本業ともかけ離れているし、
しかもそんなことじゃあ売れないだろうし、
取り組む我々も面白くないし。

ということで、
一から考えてみることにしたのです、

JAMSTOREならこの商品、
どんな人に、どんな風に売るの?と。

いつもお客様に提案している販促ツールを
自分たちでも一からやってみようか、と。

さあ、さあ。いうのはカンタン、やるのは大変。
というワケで。
そのキックオフ一回目の今回は、
ざっくりこんなことを話し合いました。

1:自社のリソース(何が強みなの?何が弱みなの)
2:商品のこと(何が強みなの?何が弱みなの?)
3:ターゲットとなりえる人物像(ペルソナ)って?

今回はWEBデザインをお願いする高田氏
ファシリテーターをお願いし、
総勢6名でのキックオフMTGです。

さて、この商品。
カンタンかつ超ざっくりしたスペックは以下。

・約99%水で出来ている、つまり安全性高いのがウリ
・汚れを化学物質で強制的に落とすのではなく、
ミネラルによる自然科学の力で「分解」して汚れやニオイを消す
・洗剤=結構汚れ落ちがいい、消臭剤=かなり強烈なニオイ(アンモニアレベル)も消える

そして、事前に松本と高田氏でフィックスしたのは以下

・プロダクトアウト型ではなく、
マーケットイン型ですすめよう、ということ。
・ペルソナ決定までは、
出来るだけ全メンバーでブレストしよう、ということ。

理由は、それが今回の企画主旨にあっていると判断したから。

さあ、これらを踏まえて、
ファシリテーターの高田氏の進行のもと作業開始です。

1:自社のリソース
(何が強みなの?何が弱みなの)

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まずは各々の強みを付箋に書きます。

今回は高田さんオススメのもと、
付箋使って意見出す方法を選びました。

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出て来た意見を壁に貼付けていきます。ペタペタ・・。

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松本は会社としての強みを書きます。
(松本心の声:こないだ経営計画書書いてて良かった・・。
じゃないとこーゆー時、スッと出てこないわ。。。)

 

で、10分後。
20個ほどでてきました。

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高田氏はこれを3種類に分類します。

・できること(スキル)
・繋がり(人脈・ネットワーク)
・できること&繋がり、どちらも含む

強みを先に考えておくことで、
考え方や方向性を探りやすいですよね。

 

この整理でわかったことは
メンバー個人レベルでは

・会社スタッフのほとんどが飲食系と関わりがあること
・ライティング、取材、動画、デザインが出来るメンバーがいること

JAMSTOREとしては、

・ライティング、広告制作、ライティング指導が出来ること

松本が挙げた会社のメリットは
上記のこと以外に。

・リモートワークが出来る
・時短で働ける
・ブライダル業界の実績多い

…ちょっと雇用面に寄り過ぎだけども。
一方、弱みは

・プランニング

これにしました。なぜなら松本は、
長年ディレクションやライティングに携わりながら、
もちろん企画もするけれど、
「プランナー」という肩書きとはちょっと違うかな、と。

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だから今回、物販・ECサイトでの新しい展開をするにあたり、
弱みをカバーする人材が必要だな、という判断で
高田氏に入って頂いたと言うワケ。

出来ないことは、出来る人と組むのが一番。
餅屋は餅屋です。


さて、つづいてのお題はこちら

2:商品のこと
(何が強みなの?何が弱みなの?)

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社内のリソースについて考えたように、
商品についても考えます。

まず強みは

・無害、自然なものであること
・99%水であること
・においが消える「水」

うん…、商品についてはまあ、みんな同じ意見ですね。

一方弱みは…
あれ…?これあんまり出てきてなかったな。
改めて考えると

・無名

よくも悪くもこれかな。

無名だからこそOEM出来るけど、
無名だからこと売るのが難しい。

競争相手も多いし、商材が商材だけに下手したら
ネットワークビジネスとも勘違いされかねない(笑

もっというと、本来
SWOT分析をするのであれば、ここに
「機会」「脅威」も考えるべきですね。
JAMSTOREのリソースともに、
デザイン着手前には宿題だね。

さて、ここまでに出た要素を頭に入れつつ、
ようやく最後のお題

3:ターゲットとなりえる人物像(ペルソナ)って?

に突入…なんですが、
お話の続きはVol.2にて。

【ルーツvol.2】職業:WEBディレクター・ライター|大西敦子

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いまから約13年前。
とあるWEB制作会社にほんの一瞬、勤めたことがありました。
そこで出逢ったのが、
今回インタビューさせていただいた大西敦子嬢。
すでに干支が一周してしまった程、彼女とは長いおつきあいになるのですが、
当時から今も変わらないのは抜群のお笑いセンス。
飄々とした切り返しは、彼女を大好きになる
大きなキッカケでもありました。
今はWEBディレクションのお仕事を中心に、
日本こども支援協会での活動、
一般財団法人プロスピーカー協会での活動参加など、
幅広く精力的に活動を広げる彼女。
改めてその「ルーツ」を探ってきました。

 

気性の激しかった母
独自の正義感をもつ
彼女から受けた影響

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・松本
私たちが出逢う前は、動物病院の看護師さんだったのよね?
いまから13年位前になるのかな?

 

・大西
うん、小さい時から動物病院の看護師さんになりたくてね。
頑張って勉強して無事に夢は果たしたんだけど、
諸事情あって辞めないといけなくなって。
退職した26歳から30歳あたりまではバイト生活だったの。

 

・松本
へー。そうなのね。

 

・大西
30歳あたりで「いい加減ちゃんと働かなあかんな」と。
とはいえ、なんの仕事でもいいって訳じゃないし、いろいろ考えてたものの、
当時はまだWEBはおろか、パソコンそのものにも疎かった。

 

・松本
WEBディレクターとして、ご活躍のいまでは想像も出来ないよね。

そもそもパソコンが苦手だったのに、
あのWEB制作会社を転職先として選んだのはなぜ?

 

・大西
その会社が作ってた産院向けの商材に興味を持ったことかな。
産婦人科で出産の時、赤ちゃんの産声を録音して、
産後お母さんへプレゼントとしてお渡しする商品。
あー、すごくいい商品だなあ、って思ったのが転職のキッカケだった。
虐待防止にも繋がる商品だな、ここで働きたいな、と思って。

 

・松本
へー、虐待防止、かあ。
子どもの虐待問題には元々関心はあったの?

 

・大西
うーん、特に関心があった訳ではないかな。
動物病院の看護師時代にも、その後のアルバイト時代にも。

 

・松本
転職を機に急に芽生えたってこと?

 

・大西
正確に言うと“気になっていた”みたいな感じ。

なんでかって言うと、
私の母ってシングルマザーだったでしょ。
誰にでもズケズケとものを言う人で(笑。

子どもの頃、近所で折檻受けてるんじゃないか、っていう子がいてね、
その子、寒空の中、家の外に立たされたりとかしてたの。
当時はまだ虐待っていう言葉もまだそんなに浸透はしてなかったから、
みんな「かわいそうやなあ、あの子」とかいいながら、
遠くから見守るしかなかった。

だけど、うちの母親は違った。
その家に乗り込んで行ったのよ。

 

・松本
すごい行動力!

 

・大西
その子の親に向かって
「アンタ、そんなん躾とか言わへんで!」とかいいながら怒鳴り込んでいって・・・。
あの時はびっくりしたなあ。

他にも「母親と子どもが別れて暮らすなんてのはありえへん!」と、よく言ってた。
母親ひとりで子ども育てるのが大変だから施設に預けました、みたいな番組を
テレビとかでやってたりしたら「信じられへん!」と、言いながらよく怒ってた。

 

・松本
そっかあ。ご自身がひとりで子育てしたから
余計にそう思うのかもね。

・大西
もちろん、全ての親子が好きで別れて暮らしているワケじゃないから、
私はみんな同じ目で見るべきではないと思うけどね。

だけど、自分の一番身近な母親が、
育児に対する考え方や主張がかなりはっきりしていて、
その考えをずーっとそばで聞いてたから、
結果的に子どもの虐待問題に対する意識が高くなったのかな、っていう気がしてる。

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(写真:NPO法人日本こども支援協会 副代表理事の名刺。
里親制度の普及活動にも勢力的)

・松本
あー、そういうことか。
お母さんって何歳で離婚されたんだっけ?
…あ、なんだか踏み込んだ話聞くようだけど。
イヤだったら答えなくていいよ。

 

・大西
あ、全然、全然。
というか、結婚してないの。
お父さん、すでに別の人と結婚してはって。

 

・松本
あ、そっかそっか。
もう最初からシングルマザーだったか。
それも気合入ってるよなあ。

 

・大西
うん、そうそう。
妊娠当時、母は37歳?とか36歳とか。
(相手がどういう意見であれ)産む、と決意したらしい。
『私ひとりで産むわ』って父に言って産んだんだって。
父も途中までは、何かしらのカタチで
援助してくれたりもあったけど、
基本的には母一人子一人。

母自身は赤ちゃんの時に、
実の父母を亡くしていて、親族にもらわれていった経験があるから、
いろんな体験や状況が、彼女の「子育て」に対する思いを強くさせたんだろうなあ、と。

 

・松本
そっかあ。
ご近所に乗り込んで行く程のアグレッシブさや
圧倒的な気の強さは、
いろんな過去のご経験がそうさせてたのかもね。

 

目標もなく独立。
「選択理論心理学」と
出逢ってからの変化

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・松本
似てると思う?自分とお母さん。

 

・大西
あ、似てない、似てない。
でも、そういう血は流れてるなっていうのは自分でも感じる。

 

・松本
アグレッシブさ?

 

・大西
そうそう。

 

・松本
そうなんだ!大西ちゃんからは感じたことないなあ!
なんというか、お母様の他人に立ち向かっていく激しさというか、
アグレッシブさというか。

コントロールしてるのかな?自分で。

 

・大西
うんうん。
ああいう風にはならんとこうとは思ってる。うん。

 

・松本
あー、わかるそれ。
私も母の苦手な性格に限って、すごく似てるから(笑。

 

・大西
わたしは、母のようなやりかたはしないでおこう、
っていう思いはずっとあるなあ。
母はわたしを殴ったりすることは、もちろんなかったけど、
とにかく気性も喜怒哀楽も激しかったから、
よくモノにあたってた。

ドアをバーン!って閉めたりとか。

 

・松本
あー、同じ家に住んでる家族がそれやると、
子どもは萎縮するよね。
私も覚えがあるわあ。

 

・大西
そうそう。だから自分はしないようにしよう、って。
でも「選択理論心理学(※1)」に出逢ってからは、もうなくなった。

 

・松本
へえー!「選択理論心理学」かあ。いつ、どんなキッカケで知ったの?

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・大西
最初に知ったのは今後仕事どうしようかなあ、って悩んでいた数年前。
ちょうど独立したばかりの頃。
たまたま知り合いから紹介してもらったの。

 

・松本
仕事で悩んでたってこと?なんで?

 

・大西
正直、目的や目標もないままに、独立してしまったもんだから、
さてここからどうしよう、と…(笑

 

・松本
ふん、ふん。

 

・大西
もう本当に、なーんにも分からなくて右往左往してたら
知り合いから『とりあえず、異業種交流会とか行った方がいいよ』って言われて、
言われるがまま行ってみたりして。
もちろん行っても、名刺交換するだけ。

「この人仕事くれそうかなあ・・・」みたいなこと考えてさ(笑。
そんな感じでやってたから、全然うまくいかなくて。

その頃に紹介してもらったのが、アチーブメント株式会社(※2)。
そこで「選択理論心理学」を知ったの。
それ以来、今も深く学んでる。

 

・松本
いいタイミングで、いい思考パターンを学べたんだね。
 

低かった自己肯定感。
「人の役に立ちたい」
という思いが
今の仕事を続けさせた

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・松本
じゃあもともと「こんな仕事がしたい!」とか、
「こういう風になりたい!」とか、
なにか欲、というか目標があったワケじゃないってこと?

 

・大西
そうそう。
だって、「動物病院の看護師」という夢しかなかったから。

 

・松本
でも今、人脈広いじゃない?

 

・大西
あ、いえいえ。

 

・松本
ここまで人脈を広げるって、きっと
何か強いモチベーションがないと難しいだろうなあ、と
私個人的には思うのね。
「いや、実は昔からこんなことしたくてさあ・・・」みたいな
秘めたる闘志のようなものがあったのかな、と
取材前は思ってたんだけど…。

今聞いてると、なんというか、川の流れに沿うように、
周囲の流れに、逆らわず生きてるよね。

 

・大西
あー。そうね。

 

・松本
お母さんっていう、けっこうな荒波の中で揉まれつつ、
その波にのまれないように、でもあらがわないように。
その結果うまいこと、「選択理論心理学」っていうオールも手に入れたし、
自分のペースで進んでいこうか、みたいな。

 

・大西
それはすごいある。母の波にのまれないことは、わたしの中でとても大事。
でも、根底にあるものと言えば、
やっぱり、「役に立ちたい願望」かな。

 

そもそも、目標や目的はなかったのに流れのままに独立しちゃって、
別に辞めてもいいのに、やっぱりフリーランスでお仕事続けようって
なぜ思えたかっていうと、
WEBの仕事を通じて、制作者の現場を知ったからなの。

 

・松本
制作者の現場で何が見えたの?

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・大西
業務内容に対してあまりにも料金が安かったりとか、
劣悪な環境の中で働いてる知り合いを何人か見て来て、
成果物と対価が合ってない歯痒さや、
その現実を変えたいなあっていう思いがあった。

一方で、依頼するお客様に対しても
お役に立ちたい、と思ったのね。

私が独立した当時、お客様には
“サイト作ったらもう終わり”みたいな風潮がまだまだあった。

「これ、せっかくサイト作ったのに、アクセスとか気にならない?」
「月々お金払ってるのにもったいなくない?」
みたいな気持ちがずっとあって。

制作者に対しての思いと、お客様に対しての思い。
いずれにたいしても「もっと良くしたいな」と思ってた時に、
ちょうどアナリティクスとかが出てきて。
こんなツール使ったら、いろいろ分かるよー!ってお客様に教えたかったの。

「あー、わたし、この仕事に特化してやりたいなあ」って。
教えてあげたい、みたいな感じが。

 

・松本
その『人の役に立ちたい願望』ってさ、いつぐらいから出てきたの?
なにかキッカケはあった?

 

・大西
んー、明確なキッカケは無いなあ。
たぶん「自己肯定感」が、すごく低かったからかも。
「ありがとう。」とか言われるとき、自己肯定感が上がるから。
シンプルにそこかな。

 

・松本
なるほどねー「自己肯定感」かあ。
確かに私も相手が喜んでくれることで、自分を評価しているなー。
「ありがとう」って言われると、ああ、私はこの人の役に立てたんだと。
その事実が自信になるよね。

 

役に立ちたい。
でも「助ける」のは
ちょっと違う気がする。

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・大西
人の役に立って「ありがとう」って言われることがすごい心地いい、
みたいな時期はあった、今はちょっと違うけど。

 

・松本
どう違うの?

 

・大西
ありがとうって言われることももちろん嬉しいけど、
「健全に役に立ちたい」って思う。

 

・松本
「健全に役に立つ」?具体的には?

 

・大西
昔は「全部私がやらないと!」、「私が役に立たないとー!」、
って感じで、全部「私」ひとりで解決しようとしていた。

けど今は、
「この分野はこの人にどうぞ」
「その分野ならこの人が最適」という感じで、
私じゃなくていいことは、その道に長けた人にお願いしてる。

あなたにとって私より、この人の方がお役に立つはずです、と。

 

・松本
なるほどね。
ちなみに大西ちゃんの担う分野っていうのは、
WEBのどの部分?

 

・大西
“見せ方”。
クライアントとそのユーザーを結ぶためにどうしたらいいか、っていうところ。
その話だったら、任せて、と胸を張って言える。

この人に言ったら、何とかしてくれる、みたいに
頼って来られるのは好きな方だと思う。

ただ“助ける“のは嫌だけど…。

 

・松本
どういう意味?

 

・大西
役には立ちたいけど、相手にも「自立」していて欲しいの。
なんというか、「責任」は取って欲しいわけよ。
WEBのことを全部任せますから、
(事業が)成功しても失敗してもあなたのせいですよ、
みたいなことになると、萎える。

 

・松本
確かに。

 

・大西
もちろん、WEBの世界で商売している人で、
「全部自分が責任持ちます、自分の言う通りしたら売れます」って言う人もいる。
けど、私のスタンスとしてはちょっと違うなあと。

私は、私の持ってきたノウハウで、一生懸命お伝えはするけど、
あなたはあなたで、一生懸命ビジネスして欲しい。
自分のことなんだから、自分の経営なんだから、
責任は自分でとってね、と。

私は誰かのビジネスに対して
「それ、絶対結果出す!」って、無責任なことが言えないの。
結果的に、不親切じゃないかと思ってしまうから…。

 

・松本
わかるなあ。自分の足で立とうとする人と一緒にやっていきたいよね

 

自分を変える、って
技術だと思う。
私はずっと変わり続けたい。

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・松本
学生時代からいまに至るまで、自分って変わったと思う?

 

・大西
うーん、変わったというより、変わり続けている、とは思う。
こっちの世界はどんな感じ? あちらの世界はどう?みたいに
自分にいろんな経験をさせている感じ。

 

・松本
ほう、ほう。なるほど

 

・大西
まず考え方のベースとして、気持ちのアップダウンは嫌だ、
っていう思いがあるのね。
常に“フラット”でいたい。

でもいくらフラットでいたいって思っていても、
そうはいかない時代もあった。
けど、選択理論心理学を学ぶことによって、
フラットでいるコツは「技術」として手に入って、
ずいぶん楽にはなってきた。

これからも自分をあんまり固定したくない。

 

・松本
なるほどね。

 

・大西
大西さんってこんな感じよね、
みたいなイメージを固定させたくない。
まあ、人からどう言われても、あんまり気にしないんだけど(笑。

一言で言うと
「チャレンジしなくなったら終わり」ということかな。

 

・松本
わかるなー。人としての成長よね?
老化への挑戦みたいなもんよね。
固まりやすいやん、やっぱり40代、50代と歳を追うごとに。
変わりたいという思い、大事よね。

 

・大西
変わりたいっていう思いと、
自分自信に、色んなこと経験させてあげたいっていう思い。

 

・松本
自分に優しいね。

 

・大西
そうそう。自分に優しくありたい(笑。

 

昔はあんまり、
人が好きじゃなかった。
今は、人と会って話す時が
一番楽しい

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・松本
若いときと今とでは、どっちが楽しい?おもしろい?

 

・大西
いま。絶対戻りたくない、20代には。
当時の私に教えてあげたい「楽よ、40歳過ぎると」って。
昔、早く30歳になりたくてね。
30歳過ぎた時も嬉しかったけど、40歳はもっと嬉しかった。

 

・松本
今いちばん楽しい時って何してる時?

 

・大西
お客様と打ち合わせしてる時かな、すごく楽しいの。
自分でも意外。
だって、昔はあまり人が好きだと思ってなかったんだ。

 

・松本
へー、ほんと。

 

・大西
打合せしていると
「こんなんやったらどうですか?」「あんなんやったらどう?」って、
どんどんアイデアがすごい溢れてくる。
出て来たアイデアや思いを、私がぶわーって吐き出すと、
お客様も「あー。それいいですよねー!」なんて言って。
お互いそんなブレストしている時が一番楽しい。

ま、それを形にしていくんだけど、
そこがすごい大変っていう(笑。

 

・松本
(爆笑)わかる、わかる(笑
私も大西ちゃんと近しい仕事してるわけじゃない?
お客様のやりたいことを整理してカタチにする作業で
お金をいただいている。
だからいま大西ちゃんが言った面白さも、大変さわかるわー。
けど、そのどちらもが醍醐味だったりもするよね?

 

・大西
うん、うん。そうやね。
ただ私の場合は、楽しいからって、仕事の時間配分間違えて、
人会う時間ばっかり作ってたら、全然作業進まないっていう…。

デザイナーさんとか、周りの方の力を借りて、
もっとどんどんカタチにしていくようにしなきゃなって、いつも思ってる。

 

・松本
やりたいことが増えたら増えるだけ、
ひとりじゃ絶対無理なことばっかりよね。
人とつながる方が絶対できることが増える。
だからこそよね、さっき言ってたみたいに、
チームの中に、ひとりでも依存する人がおったら、
もうバランスおかしくなる。

 

・大西
そうそうそう。
だから自分の足で立っている人と仕事するのが好き。

 

近い将来、
正しい情報が正しく伝わる
「情報紹介」サイトを作りたい

IMGP0455mini
・松本
これからどんな仕事したいって思ってる?

 

・大西
「伝える」ことをテーマに活動して行きたいかな。
例えば、私が長年携わっている
日本こども支援協会に関連した話題を例に挙げるとね。
そもそも里親制度とか、虐待されてる子どもがこんなにいるとか、
施設に入っている子がこんなにいるとか、
あんまり知られてなかったりするじゃない。
もちろん、わたしも昔は知らなかった。
でも、まずはわたしが知って、周囲に伝えることによって、
また新たに知ることとなった人がいる。

地道な連鎖かもしれないけど、
最終的に個人の力ってすごく大きいなあって思ってて。

 

・松本
うん、うん。

 

・大西
将来、といってもそんなに遠い将来じゃなく、
WEBを通じて正しい情報や適任者を
「紹介する」メディアを作りたいなあって思ってる。

組織として発信するんじゃなくて、私自信が発信者になりたいの。
私がみんなに、「何してんの?」って聞いて、私個人として伝えていく。
そしたら私と繋がる個人へと、また拡散していけるから。
個から個へのつながりって、結局一番強いと思うから。

 

・松本
そうだねー。

IMGP0458mini
・大西
あと、WEBのポータルサイトみたいなのも、1コ作りたくって、

 

・松本
ポータルサイト?

 

・大西
妊娠して困っている人とか、
子育てで困っている人とか。

ほら、いまみんなスマホで検索するでしょ?
でも前から思うんだけど、オフィシャルな情報、というか
行政の情報まで検索してもなかなか辿りつかない。

その困っている人とオフィシャルな情報の真ん中で、
訳してあげる、というか。
そういう作業をしたいの。
もっと情報を分かりやすくしてあげて、
「これは行政よ」「これは民間よ」と交通整理してあげる。
いわゆる難しい人が発信している情報の通訳、かな。

 

・松本
いいね!すごくいいねー!

 

・大西
ありがとうございます(笑。

 

・松本
わー、すごくいいと思った。

“ホントの情報”をしりたくて検索した内容って
「で、結局これ正しいの?」って思うことは多々あるよね?

「これ国が言ってる訳じゃないやん?」「え?発信者のアナタ誰よ?」みたいな。
じゃ国が情報発信しているとこ調べて見に行ったら、
「いやコレ、話難しすぎるって…。」と、萎える…。

 

・大西
うん、わかるー。

 

・松本
最近HOWTO記事とか、
「アクセス命!」みたいな記事が多いから特に思うんだけど、
これ、あっさり信用したらダメよね、と。
真偽は自分で考えて見極める力が要るよね、と。
でもそれって人によってはすごく難しいこと。
WEBで発信する情報に、どれだけ信憑性や裏付けを示せるかっていう問題。
それを道案内してくれるような人がいたらいいなあ。

 

・大西
うんうん。
せっかくね、色んな人と知り合ったし、ぜひやりたいなあって。
聞くべき人に聞いて、正しい情報を発信する。
婦人家系の話は産婦人科の先生に、国の制度の話は役所の人に、
という感じでその道のプロから正しい情報を聞いて、
受け手が安心出来るように発信したい。

 

・松本
証拠としてその先に裏付けがとれるリンクがあったりね。

 

生まれた時からスマホの世代が、
ひとりで悩み、苦しまないよう、
必要な情報を整理して届けたい

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・大西
これからは単に情報を発信するだけじゃなくて、
“ちゃんとした”情報を届けてあげるっていうことがすごく重要だし、
私のようなWEBの見せ方を生業にしている人たちにとっては、
むしろ“ミッション”でもあるなあと思ってるの。
ほら、今の若い人って、「もう産まれてきた時にはスマホありました」、
っていう世代でしょう?

困ったらすぐ検索する世代。
しかも若いと人脈や繋がりも少ないから
余計にあんまり人に聞かずに、検索する。

 

・松本
生まれた時の通話手段が黒電話じゃない世代、やもんなあ(笑。
・大西
そうそう。しかもだいたい検索するって、
困ってるから検索でしょう?
その時に、ちゃんとした情報がそこにあって欲しい。

たとえば、妊娠したかもしれない、でも5カ月過ぎちゃった、
もう堕ろせない、ってなった若い女性がそういう時に、
どうやって検索するのって話なんだけど。

きっと検索して、いろいろ見ると思うんだよね、
誰にも言わずに、ひとりで困ってるだろうから。
その時に、ちゃんとしてくれそう、というか、
安心してもらえるようなサイトを提供できたらなあと思ってて。

日本こども支援協会のサイトでは、妊婦さん向けの記事は
あんまり書いてないんだけど、
先日特別養子縁組について、ちょっと記事を書いたのね。

そしたら、
「もうすぐ子どもを出産するんだけど、旦那さんに逃げられて、
どうしたらいいか分からなくて、でももう堕ろせない、
特別養子縁組を考えてるんですけど」

っていう人から問い合わせがあったの。
別にその人に向けて書いたわけじゃないのに、

見てくれて、頼ってくる人がいる。
じゃあ、その人に向けて書いたら
どれだけ役に立てるんだろう、って。

 

・松本
なるほどなあ。

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・大西
中絶って実は、自殺より多いのよね。
その数、年間18万件。

 

・松本
中絶が18万件?
わあ…。予想外の数字…。

 

・大西
私が養子縁組という選択肢を正しく、“フラット”に伝えることで、
ひとつの命が守られて、
妊婦さんがひとりで苦しまなくて済むなら、
情報を発信する価値があるなあって。

 

・松本
その企画はもう今、稼働しようと思ってるの?

 

・大西
具体的にはまだ。作りたいなあって思ってるとこ。

 

・松本
そっか。でも近い将来だよね?
きっと実現して欲しいな。

 

今日は本当にありがとう。




取材後記

同じ職場で働きはじめた13年前、パソコンが苦手だった彼女に
エクセルの使い方を教えていた私はいま、
彼女にWEBの見せ方のこと、作り方のこと、
何かと教えを乞い、相談しています。
たかだ13年、されど13年。
この年月の間に彼女がどうしてこんなに変わったのか、
偉そうな言い方をさせていただくならば、
どうしてこんなに成長したのかー。
実はその秘密が知りたくて、
今回インタビューさせてもらったようなもんなのですが、
「自己肯定感」の低さが理由だったとは、正直意外でした。
なぜなら私も「自己肯定感」が低いから(笑。
もひとついうと私の母も気性が激しい人。
つくづく似た経験をお互いしてきているんだなあと、
ますます彼女への親近感が強くなったインタビューでした。

私は自分の足で立って働いている人、立とうとして働いている人と、
一緒にお仕事するのが好きです。もちろん身体的なことではなく、社会的に。
だから彼女が言う「助けるのは嫌」という言葉にはとても共感しました。
もたれ合うのではなく、“健全に”人の役に立つために、
また頼ってもらえる存在になるように、
私もまだまだいろんなことを吸収せねばなあ、と思えた1時間。
そういやこんなに長い時間、お笑いネタ少なめで話したのは
何年ぶりだったかなぁ、ねえ大西ちゃん?

 

大西敦子(Webディレクター・Webライター)

日本動物植物専門学院卒業後は、動物病院にて看護師の仕事に従事。その後、数年のアルバイト生活を経て2004年、とあるWeb制作会社へ入社。主に産婦人科のWEBサイト制作に数多く携わり、ディレクション及び、コンテンツ制作のノウハウを習得する。2007年WEBコンサルティング会社の業務委託ディレクターに。翌年2008年より「オオニシWEB企画」としてフリーのWebディレクター・ライターとして、本格的に活動を開始する。「WEBも人も ええ感じに」のスローガンのもと、見る人に親切で優しいサイト作りを提案し続けている。

一般財団法人JPSA日本プロスピーカー協会ベーシックプロスピーカー
NPO法人日本こども支援協会副理事

http://onishi-web.com/blog/

 

【ルーツvol.1】職業:ライター 涌井亜希子

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リクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」のフロアで、
わたしが制作ディレクター、彼女がライターとしてともに仕事をしていたのが
いまから約10年ちょっと前。
発注した文章はリライトも新規原稿も、常に期待以上のクオリティで、
いつも安心してライティングを発注していたライターさんのひとりでした。
そんな彼女が昨年「ダジャレ弁当」の作者として、ネット上で注目を浴びました。

「この100人インタビュー企画「ルーツ」はこの人からはじめよう」

勝手ながら心に決めさせていただいた次第です(笑。
ライターとしての想い、母としての想い、
涌井さんの飾らない本音をインタビュアー松本がお聞きしました。

書くことそのものより、
パズルのように文字を
「ハメる」のが好き。

IMGP0375m
・松本
もともとライターになりたかったの?

・涌井
ううん、わたしはもともと…あの、恥ずかしいお話なんですけど、
しゃべる仕事がしたくって…。

・松本
あ、でも、思い出した。昔飲み屋で言ってた気がする(笑。

・涌井
放送系の学科に進学して、そこでマスコミの勉強をしてるうちに
しゃべるより作る方が面白いな、と思ったんですよね。
テレビの仕事とか、制作の仕事がしたいな、と。
それで学生の時に、素人出演番組みたいなのとか、観覧とか、
就職活動を兼ねて、いろんなところに応募して、
クイズ番組にも出たりとかしてたんです。

・松本
へえー。
アクティブな女子大生(笑

・涌井
そうそう(笑)。
で、4回生の時に「女子大生卒業旅行ツアー」みたいな番組の企画があってね、
縁あって出演することになったんです。
それをきっかけに、念願だったテレビ番組の制作会社に就職して、
情報番組のADを2年間やってました。
その時、ロケ台本やナレーション原稿も書いていたんですけど、
当時から文章書くことに対しては、あんまり抵抗が無かったなあ。
昔から文章書くは得意なほうだったと思うし、読書も好きだったし。
ほんま「本の虫」みたいな子でしたから。

・松本
そうなのね。

・涌井
中学生、高校生、大学生のころなんかは結構読んでました。
いまは全然ですけどね。

・松本
母は時間が無いよね。

・涌井
ね。むしろ活字見たくない・・・。
(両笑)

・ 松本
でもしゃべるより「作る方」が面白いなと思って、
ライターの仕事を始めた訳よね?
つまり、たまたま作ったものが文章だった。
フツーは、「本がすごく好き」でとか、「書くのが好きで」とか、
そもそも文章に関することを生業にしたいからライターになった、
っていう人のほうが多い気がするんだけど、実は私、そうじゃないんだ。
書くことが好きでライターになった訳じゃない。

涌井さんも「文章が好き」ではあるんだけれど、
今の話を聞いているともしかしたら、なんというか
仕事の「ツボ」はそこじゃないような・・・。違う?

・涌井
そうです、そうです。違う。

・松本
やっぱり?ライターの仕事のどこが「ツボ」だった?
「これが面白いからやってる」みたいな部分。あるよね、きっと。

・涌井
あのねぇー。。。
なんかこう、パズルのピースを組み合わせていって、
はまったー!みたいな、その気持ちよさかな?

・松本
おー。なるほど。

・涌井
商業広告ではない方面のライターさんは、
なんというか…けっこう自分の主観だったりとか、世界観とかあって。
文章のテイストとかもかなり個性的だったりとかする気がしていて…。

・松本
自分の「作品」であることを意識してる、って感じかな・・・?

・涌井
うん。でも私は、きっとそういう文章は書けないんですよ、たぶん。
商業広告の文章って、
「あるものをつなぎ合わせて作る」みたいなところ、あるじゃないですか。
元々、クライアントが持っている素材とかがあって、
その素材を組み合わせて作るでしょ?これで、何字以内で書いてくださいって。
その決められた条件の中でこなすのが、たぶん楽しいんだと思う。

・松本
なるほどね!そういうパズル感!

・涌井
組み合わせていって、まとめる感じ。
一行分くらいしかない素材をきちんと育てて、「わ♪はまった」みたいな・・・。

・松本
じゃあさ、きっちり文字数そろえて、
かちっとこのレイアウトにハマるように書いてっていうオーダー、けっこう好き?

・涌井
うんうん、好き好き。

・松本
なるほどね。ちなみに私は苦手・・・・(笑
だから昔、私と一緒に働いてた結婚情報誌の仕事も面白かった…?

・涌井
うん、向いてたと思います。
ディレクターさんや営業さん、個々のオーダーに合わせて、
黙々と書き上げていく作業は性に合ってました。
そのかわり、わたしは取材力があんまり無くって…。
瞬発力があんまり無いんです。

・松本
ほー。瞬発力。 取材って、瞬発力か・・・

・涌井
瞬発力だと思いますよ。
「あー、あそこであれ聞けばよかった」「これ聞けばよかった」みたいに
あとで後悔してしまう。だから取材はあんまり得意じゃなくて。

・松本
うんうん。

・涌井
それと「とんがった感じ」も多分出来ない、いわゆる「自分の個性を出す!」みたいな。
「新しい企画を!」とか言われても、ベタなものしか思い浮かばないし(笑)
ある意味、コマとして使ってもらったほうが
私は良い仕事させてもらえると思う。
自分で先頭きってやっていくっていうタイプではないんです。

・松本
でもさあ、演劇ずっとやってたでしょう?
あれって、モロ創作活動じゃないですか。
私にはああいうセンスは絶対なくってね、
演劇の世界の人たちをみているとこう、とんがるというか、
自分たちで、発信していくというか、
そういうことが好きな人なのかなあと思ってたけど、そうでもないの?

・涌井
演劇もね、私は演出やってた訳じゃなくて、ひとりのコマとして動いてただけで。
面白い本を作って演出する人は別にいたんです。

・松本
なるほどね。

・涌井
どちらかというと受け身なんですよ。
だけどね、その方が自分らしく仕事が出来るっていうのも分かってる。。

・松本
なるほどね。自分が一番得意なスタイルを分かってるっていいね。

次男が生まれてからは、
自分のために、子どものために
「ライスワーク」を選んだ。

IMGP0383m
・松本
子どもが生まれてから、仕事への考え方って何か変わったと思う?

・涌井
うーん、ちょっと仕事への考え方に対する変化、とは違うかもしれないんだけど、
怒りやすくなったかなあ。
子どもに対してだけじゃなくて、何に対しても。
それって結構、自分でもしんどいなあーって

・松本
時間に余裕がないから?かな。

・涌井
うーん。それもある、かな。
でも旦那とふたりで共働きの生活で、
ここに子どもが出来たら時間がなくなる、ってのは
最初から分かってて産んでるしね。

・松本
まあね。
時間もなくてバタバタしている状態で、
仕事の価値観とか、将来何したい?とか、夢とか、聞かれたって、
「いやいま目の前で2人泣いてるし・・」みたいに、
現実と向き合わざるを得ない。
結局、仕事に対する向き合い方を変えざるを得ない、って感じかな?

・涌井
うん、でもほんまにそう。
こないだ昔から仲の良いママさん会った時にね、
彼女が言ってた言葉が印象にのこってて。

「今やってるわたしの仕事は、ライスワークだから」って。
つまり、ごはん食べるための仕事をやってるんだ、と。
彼女は割り切ってた。

・松本
なるほどー。

・涌井
実は今、フリーのライター業は、ほぼお休みしている状態なんです。
というのも、次男を出産後、
最短で保育園に預けるつもりだったのが、
まさかの待機児童になってしまって、
ライター業をセーブしながら子育てしているうちに、
どんどん仕事が減ってきてしまって…。

次の春にはなにがなんでも認可保育園に入れねば!
収入も安定させねば!
というのもあって、
結局次男を無認可保育園に預けながら、会社勤めを始めることにしたんです。

もちろん、ライター業も可能な限り、
並行してやっていきたいという想いはあります。
でも、仕事の依頼があって、時間に余裕があれば引き受けるという、
消極的なスタイルなのが現状です。

今の職場は子どもとの生活を考えて、
勤務時間優先で選んだ仕事、
書籍の編集補助という文章を扱う現場ではあるけれど、
私が担当している仕事に関しては、クリエイティブな要素はほとんどありません。

ライターの仕事は、確かにクリエイティブだったかもしれないけど、
締め切りに追われる仕事だったし、
子ども見ながらってなると、キツい部分もあったりして。
5時になったらきっちりリセットできるような仕事の方が、
むしろ今の私にはいいな、と。

・松本
なるほどね。

・涌井
でもね、今の仕事始めて1年半くらい経つんですけど、
ちょっと物足りないのは、物足りない・・・(笑)

・松本
なるほどね

・涌井
ただ、ストレスはないし、焦りも感じもない。
対お客さんに対して神経をすり減らすこともまずないし。
会社もいろいろ融通きかせてくれて、すごくありがたい。
仕事も楽しくないわけじゃないんだけど、
なんだろう…、フリーでライターやってたときの
「快感」みたいなのは少ないのかな。

・松本
うんうん。どこを取るかよね、結局。

稼げないという
「ストレス」の代わりに
「余裕」を抱えるようにした

IMGP0348m
・涌井
出産前と比べて自由に動けない、
つまり「稼げない」っていう
ジレンマというか、ストレスみたいなのは
出産後、大きくなったかなあ。

子どもを産む前だったら、「あ、今月収入少ない、じゃあもっと働いたらいいわ」
ってシンプルに判断して動けた。
それこそ、ライターだけの仕事じゃなくても、
別に土日でもなんでも、短期バイトでも、
どっかお店手伝うでも、働こうと思ったら働けたでしょ?

それが今は出来ない。
子どもありきだし、いろんなことが決められてて、この時間しか無理。

もちろんその時間丸々使えるかって言ったら、
急な子どもの通院だったり、熱が出たりとかで
必ずとは言えない。

・松本
うんうん。

・涌井
「稼げない」、この現実自体がもうしんどい。

・松本
稼ぎたい、でも今は、子どもが小さいから、
「ライスワーク」しながら、生活を優先していきたい、んだよね?

・涌井
今はそうせざるを得ない状況かなあと思ってる。
もちろん、ライターとして第一線に戻りたいと思ったその時に
需要があるのか、ついていけるのか・・・っていう
不安もなくはない。

・松本
そうねー。
でもさっき言ってたように、
パズルのピースを組み合わせていくような作業が
快感だし、そこがツボなんだったら、
ライターじゃなくても、「ライスワーク」と割り切らずに
涌井さんを満たしてくれる仕事はありそうよね?

・涌井
うん、そうね。
ライターに固執して
「稼げない」「思うように動けない」ってストレス感じるより、
もう今は、もう出来ることしかできません、って
はっきり主張するようにしてる。

昔は、自分の実力が足り無くても、
頑張って「出来ます!」って言うとか、
仕事に対して背伸びしている部分はあったけど、
それはそれだけ頑張る時間があったから。
得意じゃないものも引き受けて挑戦してたし。

でも今は違う。(子どもたちの人生を)引き受けている立場だからね。

・松本
そんな風に仕事のスタンスを切り替えたのって、
なにかキッカケがあった?

・涌井
大きなキッカケはないけど、単にしんどくなったからです。

・松本
そっか。

・涌井
私、バリバリ仕事してた時から
スケジュールを細かく決めたいタイプだったの。
これをいつまでに仕上げて、いつ出して、
いつぐらいに返事をもらって、それもまさしくピースをはめていく感じで・・・

・松本
あーー、なるほど。

・涌井

友達との約束とかも、この日はここに行くから、
このそばに住んでる友達とかにも連絡して、
この間の時間に会うて、とか。
ぎっちぎちにスケジュールを、もう入れたくてたまらんタイプやったのね。
淋しがりっていうのもあったけど。(笑

・松本
はいはい。

・涌井
それがもう、子どもがおったら、すべてのスケジュールが不確定。
予定立てようが何しようが、おじゃんになること多々。
ほんなら、もうええわ!って(笑)

・松本
あーー。そこ、自分の元々のペース貫こうと思ったら
すごいストレスになるね。
しかも涌井さんが、きっちりはめたい派、となれば尚更・・。

・涌井
うん、すごいストレス。思い通りにいかへん感じのストレス。

・松本
だからむしろ、本来自分がやりたいことは、
ちょっと一旦置いとくのが、
ストレスをためないコツなんだ?

・涌井
そう。無理してめっちゃ仕事入れて、
特にあんまり得意じゃないような仕事を引き受けて。
結果的に子どもに「はよ寝てー」ってイライラするくらいやったら
やめとこう、っていう判断
もちろん、仕事したいっていう気持ちはあるけど、
やっぱり出来る範囲じゃないと「余裕」が無くなる。

・松本
なるほど。

・涌井
ま、いうても(子どもは)愛おしいんでねー。
彼らのためにも余裕を持っていたい。

・松本
かわいいもんねー(笑。

「お母さん、将来アイドルになって」
と息子に言われてハッとした、
私にも将来があるんだな、と。

IMGP0368m
・松本
これから何かしてみたいことってある?
まあ、何年先でもいいけど。

・涌井
私、息子にね、
「お母さん、将来、アイドルになって。」って言われて、ちょっと前に。

・松本
ほう!

・涌井
「アイドルになるんやったら、まずライザップ行かなあかんなっ。」って
息子が真剣に・・・。
(両笑)

で、その場は笑って終ったんだけど、
「将来」っていう言葉に、
あ、そうか、40歳過ぎた私にも
まだ将来あるんだ、って。ちょっとハッとして。

・松本
おーー。

・涌井
それから私将来、何しよう?何してるんだろう?ってずっと考えてるんだけど…、
実はまだ確実にはなんにも見えてこない・・・
(両笑)

・松本
なるほどなあ。

・涌井
夢って・・夢ってなんだ・・・みたいな?

・松本
わかる、わかる。

・涌井
新しいことをするエネルギーって、すごいやっぱり要るしね。

・松本
要るねえ。

・涌井
うちは家庭の事情で、共働きでないと生活が出来ないから、
私が止まるわけにはいかない。
だからライスワークだろうが、余裕を持ちつつだろうが、
なんだろうが働くのは働くんだけど、
いざ「将来のために」って考えると難しい。
たとえば何かの勉強をする、資格を取るとしても、
働きながらじゃないと無理だし。
かといって働きながら勉強出来るって、
そんな生半可なことじゃ、難しいんじゃないか、とも思う。
しかも、好きじゃないと続かへんやろうなあ、とも思ったり。
もう、悩みまくりで、どうしよう??(笑)

・松本
迷うよなあ。

・涌井
息子に言われたことがキッカケで
まだ、自分には可能性があるのかなあ、とか思いつつ、
何が出来んねやろう、って、ずっと考えてます。

一度止まったから動きだせない、
そんなお母さんたちって
きっと多い

IMGP0371m
・松本
でも、絶対同じように考えてるお母さん、
きっといるよねーって、今聞いてて思った。

・涌井
みんな多分その仕事のこと、自分の未来のこと、悩んでる。
正社員でずっときてね、産休育休を取って、
またそこに戻って活躍できてる人は別かもしれないですけど、
いっぺん子どもを産む、育てる、っていうところで
いったん止まってしまった人って、
次行くにも行かれへん感じだと思うんですね。

・松本
そっかあ。

・涌井
結局それで手軽な仕事とかを選んで、
でもずっとは続けられへんから、どうしよう・・・って言ってる間に
子どもが一年生とかになって、
学童預けるか、家でみるかみたいな話になって、
あぁじゃあ、パートの時間をちょっと減らそう・・・みたいになってたら、
「あれ?私の将来どうしよう…」ってなるんやろうなあって。

・松本
なるほどなあ。

・涌井
私はたまたまフリーのライターで、
「いっぺん立ち止まると仕事が止まってしまって、
次戻って来れないかも!」って思ってたから、
ずっと子どもを0歳から預けて、働いて来たけど、そうじゃない人もたくさんいる。
私も実際家計に余裕があるなら、
2・3年くらい休んでもいいかなとも思うし。
まあ、今は余裕が無いから無理なんですけど(笑

むしろ仕事じゃなくて、子どもに専念できたら
もっと自分に余裕ができるんやろうか?って、
ふと思うときはあります。

・松本
うーーん。さっきとは逆の発想よね。
稼げないストレスを、
子どもに時間をささげることで解消する…、
つまり「余裕」に変えるってこと?

・涌井
うん。

・松本
子どもをみてあげてるっていう、心の余裕ってことか!

・涌井
かも。

・松本
子どもをみてあげられないことがストレスになる?

・涌井
それもあるかな。
1人の時はそこまで思わなかったけど、
2人になってそれこそ朝、わー、わーーって送って、
夕方5時に仕事が終って、急いで迎えに行って、
家着くのが6時半くらいで、ご飯食べさせて、
お風呂入るよって、遊ぼうって言ってても遊べなくて、
もう9時やで、寝るでって、きょうはもう9時過ぎてるから本読まへん、
とか言って、一日が終わるんですよ。

・松本
うんー。そうやんなあ。
うちでもあっという間やもんなあ。2人おったら尚更よなあ。

・涌井
ごめんなあって思うことが、ちょくちょくあるなあって。
でも24時間子どもたちとずっと一緒だと、それはそれでしんどいな、とも思う。
…って、どっちやの!って、自分でつっこみたくなるどっちつかずな話だけど。

例えば、
お仕事帰りにちょっと一杯ひっかける、
くらいの時間もお金も余裕がある、
そんなのくらいがええなあって(笑

・松本
余裕って単に「時間」があれば出来るんじゃないのね。
動く選択でも、止まる選択でも、その人によって、
ストレスの感じ方が違うのね。

ママが子どもの写真を
SNSに載せるのは、
子どもが今の「軸」だから。

IMGP0355m
・松本
子ども…って、大きな存在だよね。
かわいい?おもしろい?
どっち?

・涌井
(即答で)面白い。

・松本
ふふっ。涌井さん「面白い」のん、好きよね。

・涌井
大阪人だからですかね(笑

・松本
その「面白い」の軸が、昔は演劇とかで、
今は子ども向かってるのかもね。

・涌井
ああ、そうかも知れない。子どもは、すごく面白い。

こないだ、若い女性としゃべる機会があったんですけど、
その子は20代後半でね。まだ結婚してなくて。
周りがどんどんバタバタ結婚しだして、
子どもも産んで…、っていう状況。
で、
彼女が言うには
「友達がFacebookに、
(子どもが)『歩きました』とか、『食べました』とか、
子どもの写真ばっかり投稿してて、正直めんどくさいんですよね。」と。
「だから何なん?って思うんですよね。」と。
「なんで、あんな、結婚して子ども産んだ人は、
ああいうことしか書かへんのかな。」
みたいなことを言ってたんですけどね。

いやだって、それがいま私の軸なんやもん、
面白いんやもんって。。

・松本
うんうん。

・涌井
でも私は私で、独身の人がおいしいご飯食べに行って、
イエーイみたいな写真見て、
ええなあ・・・と思ったりするわけじゃないですか・・・(笑)
だから、やっぱりそのお互い無い物ねだりもあったりするんかなあ、と。

・松本
そうだね。SNSは確かに、仰々しくいうなら
相手がいま生きようとしている世界や、判断基準が見える。
あー、今この人はこういう世界で頑張ろうと思ってるんだなあ、とか、
へー、それを良しとしてるんだなあ、
これを悪しきとしてるんだなあ、とか。
ちょこっと垣間見える。

でも要は、自分が読んでて面白いなあ、
楽しいなあって人の記事だけ読んでて、
相性が合わない人の記事はみなけりゃいい、
ってただ、それだけのことなんだけどね。

・涌井
そうね(笑

面白くて作り続けてたら、
みんなが笑ってくれた
「ダジャレ弁当」

・松本
「面白い」っていう要素は、
きっと涌井さんの生活の中でとても大きいでしょう?
でも、さっきから言うように、
きちっとしたいそもそもの性格と照らし合わせると、
面白いことやるにも、
いまのこの環境では難しいんじゃない?
面白いことって、余裕がないと出来ないでしょ?

・涌井
うんうん。
だから、「ダジャレ弁当」って、ええの見つけたなあと思って。
結構長いこと続けてるけど、
自分が面白くてやってるからまったく苦じゃない。

・松本
ダジャレ弁当、かなり注目されたよね!びっくりした?

・涌井
うん、びっくりした。
最初はただ主婦の楽しみレベルで、続けてたこと。
それがまさかあんなにネットで広まるなんて、
想定もしてなかったし、
ましてやテレビの取材がくるとか、
そんなこと考えてもなかった…。
なにがびっくりしたって、
みんながこんなに反応してくれることにびっくりした。

<以下、涌井さん作のダジャレ弁当代表作>

13647131_979524815498280_707416651_o CH揚げ&茄子KA(CHAGE&ASUKA)

13681909_979523582165070_1151184315_o ファインディング煮物(ファインディング ニモ)

13833165_979523178831777_598928710_o エービーチーリーイーエフジー!(ABCDEFG!)
13843492_979522758831819_1461832171_o ルージュのレンコン(ルージュの伝言)

13901910_979521838831911_1618754269_o かぼちゃンペ。(カトちゃんペ)
・松本
今までの流れとはちょっと違うじゃない?
面白いことは好きだけど、自分は主役にならない、
だから劇団は作らないけど、参加はする。
でも「ダジャレ弁当」では
いままで主役にならなかった涌井さんが主役になった。

・涌井
でも、あれも自分では「裏方」のイメージで。

・松本
あらそうなの?

・涌井
ブログも私じゃないの。ブログはうちの夫が更新していて。

・松本
あ、そっかそっか。
ご主人が公開してるんだ。
やっぱり裏方が好きなのね?
裏方で、きちっとこなして密かに「よっしゃ!」みたいなガッツポーズを・・・?

・涌井
そう!そっちのほう。裏方で信頼されるほうが好き。
あんまり「俺が、俺が・・・」って行くのは私っぽくないし。
そこまで自信がない(笑。
なにより今の環境で無理なく出来るし。

・松本
いわゆる「余裕」があるのよね。

・涌井
そう。だから、いい趣味やなあと思って。
たった5分くらいの作業なんだけど、
「ダジャレ弁当」を作ってるときは、「自分の時間」って感じが、すごくある。

・松本
あーー。なるほど。

・涌井
その5分はなんか、自分にとって必要な時間というか、
大げさだけど、その5分で自分を保ててるのかもしれないなあとか、
思ったりもする。

・松本
自分を保つって、大事よね。
すごい当たり前のこと言ってるけど、自分が壊れたら、
たぶん家族みんな倒れちゃううじゃない?
たかが、って言ったら申し訳ないけど、
たかがお弁当で、こんなに自分も維持できるんだったら、
まーるくオッケーよね。

・涌井
どっちかっていうと、職人さんの気分に近いのかなあ・・・。
なんというかこう、(難しい顔して)煎餅をこう、焼いてる職人に近い感じです。(笑

・松本
これからも職人気質の「ダジャレ弁当」、楽しみにしてるわ。




■ 取材後記

彼女にとって「面白い」ことはとても大切な要素でした。
でももっと私が興味深く感じたのは、
「面白い」ことをできる、
自分なりの立ち居振る舞いを彼女自身がよく知っていたこと。

そんなの、大人だから当たり前でしょ、と思うなかれ、
案外そうでもない気がするのです。

だってほら、SNSでも「Facebookを集客ツールにする方法」とか
「最強の●○でお客様を惹き付ける方法」とか、いろいろあるじゃないですか、
ノウハウ系の記事って。
それって多分、
「自分がどうやったら面白いことが出来るか」が、分からないから人に聞いてんだろうな、と。

ノウハウ系がダメっていう話ではなく、
人に聞かずとも自分で面白いことを見いだせてる
涌井さんが面白いな、凄いな、という話。
だから「ダジャレ弁当」はネットで反響を読んだ。
テレビも取材した。
やっぱりね、面白いことは面白いことが分かっている人に任せたらいいんですよ、きっと。

もうひとつ伝えたかったのは、
そんな面白い涌井さん自身から見えた「もがき」。

ひとりの母として、ライターとして悩み、もがいていた。
なんだったら今も。
なんというか、SNSですごい「いいね」を持っていたり、
反響を持っている人は、すごくもがいているからこそ、
フツーじゃないものを産むのかな、と。
本人にとって、それはなんの苦の無いことでも、
「フツーじゃないことを生み出せるチカラ」と「もがき」は、
セットなんじゃないか、と。
だったらいま自分が抱えてるもがきも無駄じゃないのかもね、って思えたら、ほら
また明日も頑張れそうだなあと、思えるじゃないですか、ねえ。

涌井亜希子(フリーライター ※現在は育児中のため会社勤務)

ライター歴13年。大学卒業後は、TV番組の制作会社へ勤務。
芸術系大学の研究室勤務を経て、本格的にライターの道へ。
制作会社でのサラリーマン時代は、大手情報出版社への出向業務などを経験。
出向先で結婚情報誌などの文章作成を数多く手がける。
2015年、個人的にご主人に作り続けていた「ダジャレ弁当」がネットで評判に。
評判が評判を呼び、テレビ番組や雑誌等、数多くのメディアに取り上げられる。
現在は子育て中心の生活で、出版会社の編集部で時短勤務をしながら、
5歳と2歳の男の子、2児を育児中。

Q:「文章・ライティングの勉強会」の読者とは?

A:対象読者を3段階で想定しています。

みなさんそれぞれのスキルにあわせて
ご参考いただけるよう、
以下の3段階にあわせて情報を発信していきます。
ご自身の必要な情報を、ご自身のスキルにあわせて
ご覧いただければ嬉しいです。

●初級=そもそも書くこと自体が苦手さん

「主語ってなんだっけ?述語ってなんだっけ?」という方が対象です。
「話すと上手く伝えられるのに、書けって言われると
意味分かんなくなるんだけど!」
そんな方、Yes!Welcome!

●中級=書くには書いてるけど、イマイチ不完全燃焼さん

いま仕事やプライベートで、しょっちゅう文章を書いている人。
メールや、ブログはしょっちゅう書く。
書くことに苦手意識は無い、でもなんとなく、
自分の文章に満足していない。
プロのライターじゃないけれど、書きたい人、書かなければならない人、
そんなかたゼヒゼヒ。

●上級=書くことでお金をもらっている人。プロのライターさん。

報酬金額や雇用形態は関係なく、
「書くこと」を生業にしている人です。
このレベルの方々には、「教える」なんていう上から目線ではなく、
同業としてともにスキルアップ出来るよう、
(お互いずっと仕事を頂き続けられるよう(笑)、
情報交換していけたらなあ、
そんなスタンスで発信していきます。
(実際、ライター同士の横の繋がりって、スゲー大事ですもんね)

 

●具体的にはこんな人

・自分のPR(ビジネスのPR)をしたいけど、
うまく文章がまとまらない(言葉にできない)

・ブログを始めようかと思っている

・いまブログを書いているけど、イマイチだと感じている

・会社でメールを良く書くけど、上手く書けない

・企画書をまとめたいけど、相手にささる表現ができない

・会って話せば伝わるんだけど、書こうとすると筆が止まる

・(在宅ワークなどで)離れた相手に、自分の思いを
正確に、かつ端的に文章で伝えるのが苦手。

・在宅ワーク希望者で
「在宅で仕事したいけど、ライター経験はないし、
ライターやってみたいけど、どこで勉強したらいいか分かんないし」という方

・フリーランスや企業内のライターで、
仕事で壁にぶつかったとき、聞く人がいない。

・ライターに憧れてるけど、
どうやってライターになったらいいのか分からない。

・ライター歴はあるけれど、
「実際、他のライターさんって、どうやって毎月生活してんのよ?」と、
お隣の懐具合が気になる

など